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Rayflower 田澤孝介の「凡庸ディスカバリー」VOL.3[最終回]

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Rayflower

いよいよ熱帯夜が勢いを増し、ウチのエアコンはドライから冷房に切り替わった。
僕は結構な暑がり&汗っかきなのですが、冷房がとても苦手で。
体表がめちゃめちゃ冷えるんですよね。
上腕三頭筋が特に。出てるから。Tシャツから。
これ書いてる今も、僕の上腕三頭筋は冷えに冷えています。おでこに乗せたら気持ちいいですきっと。

おっと、最終回だというのに何に文字数を割いているのだ。
そうなんです。
三ヶ月に渡ってお届けしてまいりました「凡ディス」も今回が最終回。
三回目ともなればそろそろコツを掴むというか、そこそこスムーズに書き上げることが出来そうなものなのに
今回も悩んでいる。
何を書こうかと。
あぁ、僕は愚かだ。
第一回であんなに感受性の大切さについて語ったのに一眼レフは持ってないままだし、第二回で話した鍼灸院にはもう通っていない。
最後くらいはライブについて書こうと思いつつも、上腕三頭筋が冷えたせいで残り文字数が僅かだ

我々は、8月24日から12都市を廻るツアーに出る。
ライブの良さを言葉で表すのは難しく、砂糖の味を知らない人にその甘さを伝えるようなものかも知れない。
なのでここはあえて「実際舐めて貰えばわかる」と言わせていただく。
そして「不味いと感じたならそれは好みが合わなかった」と胸を張って言えるよう我々の持ち味を余すことなくお届けするステージを約束し、この連載を締めくくると致します。

(最終回/全3回)


初めて行ったライブは?~KIRINJI編~

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KIRINJI

KIRINJI 堀込高樹、楠均、千ヶ崎学の初めて行ったライブは?

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編集部:堀込さん、楠さん、千ヶ崎さん、初めて行ったライブを教えてください!

堀込高樹「マイケル・マクドナルド」
楠均「舘野泉」
千ヶ崎学「チューリップ」

 

千ヶ崎学(Ba.Vo.):僕はチューリップです。川崎市文化会館。中学の何年生だったか忘れちゃったんですけど、ドキドキしてたのは憶えてます。

堀込高樹(Vo.Gt.):その頃のチューリップって、どんなメンバーだったの?

千ヶ崎:財津(和夫)さんはもちろんいて、安部(俊幸)さんと姫野(達也)さんもいたと思うんですけど、ベースは宮城(伸一郎)さんの時代です。

 

— チューリップの何かヒット曲を聴いて、興味を持ったんですか。

千ヶ崎:多分、仲が良かった友達のお兄さんに聴かせてもらって、それで知ったんじゃないかなあ。で、僕は洋楽も好きだったんですけど、チューリップは日本のバンドなのに洋楽っぽいと思って、それで興味を持って、見に行ったんだと思います。

 

— 初めてのライブの感想は?

千ヶ崎:音、大きい!と思いましたね。ベースはもう始めてたんで、“ベース、ワンワンいってるなあ”と思ってましたね。

 

— ライブをもっと見たいと思いましたか。

千ヶ崎:思いましたねえ。それから僕はライブハウス通いが始まっちゃって、渋谷のLIVE INNには本当に通ってる感じでした。階段で先生に会っちゃって、「オマエ、何しに来てるんだ」って(笑)。

楠均(Dr.Per.Vo.):先生も、先生だね(笑)。

千ヶ崎:カルメン・マキさんのライブで、その先生は漢文の先生だったんですけど。LIVE INNとかクロコダイルには、行きまくりましたよ。音が生々しいから、やっぱり小さい会場のほうが好きで、すっかりハマりました。

:僕は小学校のときに北見市民会館に舘野泉さんというピアニストのコンサートに行ったのが最初だと思います。

 

— 舘野泉さんというのは左手の音楽をやられてる方ですよね?

:そうです。脳の病気で倒れられて、でも復活して最近は左手1本で活動をされてるみたいですね。じつはその最初に見た時はほとんど寝てたんですけど(笑)、でもびっくりしたのはそのときに聴いた音色をちゃんと憶えていて、大人になってから舘野さんの演奏をラジオで聴いたときに“この人の音色、知ってる!”と思ったんですよ。ラジオで聴いたのは左手だけの演奏だったんですけど、よっぽどの個性を持った演奏家なんだと思いますね。

 

— 北見で観に行かれた当時は、クラシック音楽をよく聴かれていたんですか。

:いやいや、僕が当時住んでいた北海道の田舎には千ヶ崎くんみたいに通うようなライブハウスなんてなくて、近くでコンサートというとそういうクラシックのコンサートしかなかったんです。いまやっている音楽に直接つながるようなコンサートというと、高校の1年か2年のときに紋別で見たティン・パン・アレーですね。お客さんは200人もいなかったと思います。ティン・パン・アレーのメンバーも「この直前のライブではお客さんが何千人もいたんだけどねえ」とか言って苦笑してたっていう(笑)。

千ヶ崎:でも、紋別で200入ってたら、すごいじゃないですか。

堀込:当時、ティン・パン・アレーはどれくらい認識されてたんですか。

:音楽が大好きな高校生しかいないですよ。だから、クイーンが好きなヤツがロンドンブーツ履いて観に来てたりするんですよ。いまから考えたらおかしいんだけど、でも当時はロック・コンサートだったらなんでもいいっていう感じだったんですよね。

堀込:僕は、自分のお金でチケットを買って初めて行ったのは、中野サンプラザのマイケル・マクドナルドだと思います。高校生のときですね。当時は、『ミニット・バイ・ミニット』というアルバムがすごく好きで、でもドゥービー・ブラザーズはもう活動してなくて、そのアルバムからの曲もやるかなと思って行ったんですよね。で、学校が終わって、家に帰って着替えて、埼玉の田舎から中野まで来るわけですけど、その会場に行くまでの道のりがすごい緊張したんです。新宿までは行ったことあったけど、中野には行ったことがなかったから。演奏はあまり憶えてないんです(笑)。ギターがロベン・フォードだったのを憶えてるのと、音がデカいのにはびっくりしました。その後、ちゃんとしたライブはあまり見ることがなくて、ウチの高校の通学バスの運転手でギターの上手い人がいて、その人がギター持ってるヤツに「こういうの、知ってる?」とか声をかけて、中川イサトさんのテープをくれるんですよ。

千ヶ崎:布教活動みたいなもんだ。

堀込:そうそう。それで、その人と友達といっしょに、イサトさんのコンサートを吉祥寺の曼荼羅に見に行きましたね。結果、僕が入ってたクラブの連中はみんな中川イサトの曲をコピーするようになって、僕が卒業した後の話ですけど、ご本人に学校に来てもらったそうです。

 

CHAR25
編集部:通学バスの運転手さん、気になりすぎます(笑)
堀込さん、楠さん、千ヶ崎さん、ありがとうございました!

 

ピアノゾンビ ホネヌキマン コラム「ぬいてもぬかれるな」第2回

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ピアノゾンビ

おはよう諸君。
ご苦労。
私だ。

さて今週も張り切っていきましょう。
私は夏は夕方から夜にかけてが好きですね。昼間の汗がひいてね、ジリジリと焼け付かせる太陽が隠れて、虫の鳴き声も少し落ち着いてくると無性にお外に出たくなります。夏の夜にはねワクワクとね、切なさみたいなものがねあるわけです。
私は冬は早朝が好きですね。冬の早朝は空気が張りつめてて、吐く息も白くて、静かですよね。冬の早朝にも切なさみたいなものがあるわけです。
つまり私は切なさが好きなんですね。きっと。
曲もねマイナー調の曲が好きな傾向にあります。はい。

切なさってなんなんですかね。胸を締め付けてくるあの感じ、たまらんですよね。
高校生の時、帰り道で、坂の向こうに夕日に照らされた好きな人らしき後ろ姿。切ない。
というか、もうね、下校自体が切ない。もっと言うと夕方そのものが切ないわけです。
一人ぼっちは切ないし、誰かといても別れ際のじゃあねは切ない。
日常の色んなところに切なさは潜んでいるのです。
日本特有の侘び寂び、これも切なさなわけであります。
元気にお外に飛び出して、みんなと一緒に大笑いするってのもとっても素敵なことです。
でも私は、今日はお家で一人で切なさに胸を締めつけられたいと思うことがよくあります。
どちらかといえばインドア派なのでね。
皆さんにとっての切なさってなんですか?切なく感じるものってなんですか?
みんなが共有できる切なさもあれば、一人一人違う切なさもあると思うんですけどね。
いつかね切なさについてねたくさんの人とね議論してみたいなと思いますね。
夕方の公園とかでね。

切なさが好きですね。
私は切なさが好きですねやっぱり。

そんなわけでまた来週。

じゃあね。

アディオス。

 

9/3(土)クアトロ公演に向けたロングインタビューはこちら!
http://digaonline.jp/interview/10352

 

次回は8月17日(水)掲載予定

ユニコーン、楽し過ぎるインタビュー!アルバムのこと、ツアーのこと、 メンバー全員に訊きました。

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ユニコーン

インタビュー/兵庫慎司

2年半ぶりのニューアルバム『ゅ 13-14』を8月10日にリリース、9月3日から12月18日まで全34本のロング・ツアーに出るユニコーン。昨年の夏のライブが川西幸一の病気療養でキャンセルになったユニコーンにとって、久々の本格的な、そして大掛かりなライブ活動になります。楽しみです。アルバムについて、そしてツアーに挑むにあたっての志などについて、語っていただきました!

──13枚目で14曲入りだから、『ゅ 13-14』というアルバムタイトルだそうですが。どなたの発案で?

川西幸一 みんなです。

──どういう話し合いがあったんですか。

川西 えーっと、それは……。

奥田民生 そういうのを訊かれないようにつけたタイトルだろ?(笑)

川西 はははは。だから、なんで今さら、訊かれないようなタイトルをつけたのかってことが訊きたいんでしょ?

──そうです。

川西 めんどくさいから(笑)

ABEDON そうだよ。毎回訊かれるからさあ。もうこれを訊く方がおかしいでしょう。

川西 そうだよ。もうこれを日本の、ジャパニーズ・スタンダードにしていこう、みんな。

手島いさむ 「日本のジャパニーズ・スタンダード」って(笑)

──クルマのナンバーを模そうという素敵なアイディアは、どなたから?

ABEDON いや、なんかこう、最初数字が並んでる時に……テッシーのギターのヘッドに数字が書いてあったんですよ。5686とか。

手島 違う違う。5150。

ABEDON あ、それ。5150。

──あ、ヴァン・ヘイレン・モデルのギター?

手島 そうそう。

ABEDON みんなで話してる時にそれを見て、クルマのナンバーみたいだと思って、それでつけたんですね。

──それでアーティスト写真もクルマと一緒に。これ、マツダのコスモスポーツですね。

奥田 うん。昭和の写真みたいにしたかったからね、昔のクルマの方がいいじゃん。

川西 何かと、マツダの方が……広島の会社だしね。カープも今年は調子いいし。

──全員50代になってから初めてリリースされるアルバムですけども。

奥田 いやいや……もう、みんなが心配で。

ABEDON ヒヤヒヤ。

EBI タイトロープ。

川西 もう、自分が何歳かよくわからなくなってきてるからね。今年56になるのか、57になるのか、よくわかってないから。

手島 もう56になったでしょ?

川西 今度57になるの?

手島 うん。

川西 レコーディングしてる時に、うしろのソファーで寝てると思ったら、起きなかったりしてね(笑)

──すみません、去年倒れた人に言われると重たすぎるんですけども(笑)。今回のアルバム、頭5曲全部ボーカリストが違うという曲順になってるんですけど。

手島 偶然です。

奥田 3曲目ぐらいまでは偶然よ?で、「じゃあ4、5もそうしようか」ってなったような気がする。適当に決めたように言わないでくれる?曲順キングがちゃんと決めたんだから。ユニコーンを代表する曲順キングが。

EBI 誰でしょう?

奥田 俺ですよ(笑)

──すみません、ABEDONだとばかり思ってました。

ABEDON いやいや、違う。

手島 ABEDONは曲間キング(笑)

奥田 まあ、曲間で曲順も変わってくるから。

──民生さん、ユニコーン以外でもそうなんですか?サンフジンズとか地球三兄弟とか。

奥田 いや、サンフジンズは、ジューイ・ラモーン(岸田繁/くるり)がすごい考えるから。じゃましないようにしてる。

川西 俺らが考えてないみたいじゃん!

ABEDON でもまあ、久々のアルバムなんでね。自己紹介がてら、それぞれ順番に──。

川西 ああ、「どうもー、ドラムやってます、川西でーす」みたいな?

ABEDON そうそうそう。

奥田 でもこれ、ライブでこの曲順でやったらラクだぜ?続けて歌わんでいいから。

手島 いや、楽器のセット替えがラクじゃないけどね。

ABEDON うん。でも観てる方的にはさ、楽しくない?

奥田 メンバー紹介みたいなね。

──じゃあもうツアーの内容は考えて……あ、ABEDON50祭もまだか(このインタビューは7月14日に行われた)。

手島 そうよ。だからまだ全然先ですよ……このDI:GAはいつ出るんですか?

──紙は8月1日から配布開始、ウェブはそれよりあとです。

手島 そうですか。ツアーに来てください!

奥田 そのためのこの取材だからね。

Chage、初のセルフ・プロデュースアルバムで改めて自身のラブソングを見つめ直し、その想いを届けるツアーへ

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Chage

インタビュー/長谷川 誠

“もうひとつの”という括りにすることで、自分のラブソングを見つめ直せるんじゃないか、新しいものが生まれるんじゃないかって。

──ニューアルバム『Anoter Love Song』はChageさんのセルフ・プロデュース作品です。共同プロデュースは過去にもたくさんありましたが、単独のセルフというのは珍しいのではないですか?

最初、自分で「久しぶりのセルフ・プロデュース」って言っていたんですけど、よく考えてみれば、初めてなんじゃないかって、途中で気付きました(笑)

──セルフ・プロデュースでやろうと思ったきっかけというと?

表題曲の「もうひとつのLOVE SONG」がきっかけですね。この曲が出てきたときに、セルフ・プロデュースで作りたいと思ったんですよ。自分が通ってきた音楽をChageというフィルターを通して表現してみたくなった。これまでは自分でプロデュースしようとすると、だいたいイギリス方面、4人組方面に行きがちだったんですが、そこはMALTI MAXやチャゲトルズでやっているから、今回は違うルーツを掘り下げようと。そこで、パッと浮かんだのが、オリビア・ニュートン・ジョンの『ザナドゥ』であり、『君の瞳に恋してる』であり、70年代末〜80年代前半のディスコだった。あのキラキラ感を2016年の今、再現したらどうなるんだろうってのが始まりですね。

──確かにキラキラ感が満載の曲ですね。同時にヒューマンな曲でもあります。「もうひとつのLOVE SONG」というタイトルも印象的ですが、この言葉はどういう流れで出てきたのですか?

自分の歴史をひもとかないといけないなって、過去を振り返って考えているときに出てきた言葉ですね。作品でもライブでもオレはラブソングというカテゴリーしか歌ってこなかったんじゃないかって思ったんですよ。60歳が近くなった今、改めて自分のラブソングというものを見つめ直そうかなって思ったときに、「もうひとつのLOVE SONG」が出てきた。それがすべての始まりですね。“もうひとつの”というのが僕にとってはありがたい言葉だった。“もうひとつの”という括りにすることで、自分のラブソングを見つめ直せるんじゃないか、新しいものが生まれるんじゃないかって。

──いろんなニュアンスを含んだ広がりのある言葉ですよね。

自分にとって、とてもポジティブな言葉だと受け止めています。ラブソングしか歌ってない人間が“もうひとつの”って歌うのが楽しい。アルバムの中でもいろんなラブソングを歌ってますし、そこを集約できたらいいなと思って作りました。

──この曲だけに限らないんですが、歌も素晴らしいです。歌詞が深く届いてくると感じました。歌う上でポイントにしたことはありますか?

改めて言葉を伝えていくということは、歌い手として意識しましたね。自分は歌を歌う人間ですし、プロデュースのひとつとして、自分の声は非常に大切にしました。エンジニアさんが僕の声の音域に合うようにカスタマイズして、オリジナルのビンテージマイクを作ってくれたのも大きかったと思います。もうひとつ、これは全曲に言えることなんですが、とにかく演奏が温かいんですよ。“Chage頑張れ Chage頑張れ”って、みんなが音で応援してくれていることを強く感じた。その愛情に誘発されて、こういう歌が録れたんだと思います。

今回、コーラスの素晴らしさをきちんと表現したかったんですよ。「CHAGE and ASKAっぽいね」って言われても全然かまわない。僕が歌っていますしね。

──コーラスもたくさん入っていて、その歌声もいいですよね。

今回はコーラスをたくさん採用させてもらいました。これまではあえてコーラスを抑えめにしていたんですが、吹っ切れたというか。コーラスも自分の通ってきた道のひとつですし、これまでにどんだけやったかわからないですから。コーラスの組み方、構成の仕方、音のぶつけかた、コーラスでどれだけ教わったか。今回、コーラスの素晴らしさ、人間の声が重なることの素晴らしさをきちんと表現したかったんですよ。「CHAGE and ASKAっぽいね」って言われても全然かまわない。その通りですから。僕が歌っていますしね。コーラスでは石橋優子さんが絡んできてますけど、ボーカルが絡み合っていくのはさんざんやってきた手法ですから。「迷い猫のシャッフル」は滝本成吾くんがアレンジしてくれたんですが、CHAGE and ASKAをすごくリスペクトしてくれて。いきなりコーラスの譜を書いてきて、しかもCAのコーラスに似てるんですよ。「いいですかね?」ってニヤッとしながら聞くので、「いいよ」って(笑)

──この『Anoter Love Song』にはCHAGE and ASKAの「夏の終わり」と「NとLの野球帽」のセルフ・カバーも収録されていて、音楽をしっかり伝えていくんだという意志を感じました。

いろんなことがありましたし、これからもあるでしょうけど、事実として僕はCHAGE and ASKAのひとりですし、これまで作ってきた音楽を後世に残していく作業はやらなきゃいけない。自分で自分の楽曲に蓋をするわけにはいかないですから。皆さんにこんな素晴らしい楽曲があるんだよ、こんなコーラスがあるんだって知ってもらいたいんですよ。「夏の終わり」はファン・ミーティングで歌ってほしい曲のリクエストを取ったときに、上位に来た曲だったんですよ。これはおもしろいなって。僕は完全に忘れてましたから。

──「NとLの野球帽」は2016年の今、ダイレクトに響いてくる歌になっています。

いつかやろうと思ってたんだけど、この時期で良かったですね。この曲に関しては、お客さんに育てられた曲、ライブで成長していった曲なので、お客さんへの感謝をこめて、恩返しをしたかったんですよ。アレンジをやってくれた渡辺 等くんにもその気持ちは伝えました。あと、「コーラスを重視してほしい。良質の映画を観ている感覚をサウンドで表しいほしい。時間は気にしなくていいから」ってお願いしたら、第一稿があがったときに、「8分越えそうです」「越えていいよ」って(笑)。今回はともかく自分のやりたいことを妥協することなく、全部やっていこうと思っていました。

──イントロから一瞬にして1969年の福岡の炭坑町へと連れていかれた感覚を味わって、鳥肌が立ちました。

等くんのアレンジ、見事ですよね。これまでたくさん歌ってきたんですが、作った当時は父親になっていないですから、子どもの側の気持ちで歌っていた。今回、息子が生まれて、親父目線でこの歌を歌い直すことができたのは大きかった。親父側の気持ちになって息子に歌っている部分もあって。オリジナルとはまた違う歌を録ることができました。

──昭和の時代を生きていた人間のバイタリティーがとてもかけがえのないものとして響いてきました。

こういう歌のパワーがいま必要なんじゃないですかね。僕がこの歌を書いたのは、大人がかっこよかったから。子どもが大人に憧れて、こんな大人になりたいと思って書いた歌を自分が親父になって、親父目線で子どもに伝えることができて良かったですね。

自分のアルバムのCDジャケットにクレジットでボブ・ディランという名前が入るんですよ。こんなご褒美はない。

──ボブ・ディランの「Make You Feel My Love」のカバーも深く染みてきました。この曲をやることにしたいきさつは?

作詞家の松井五郎から「こういう歌詞を付けたんだけど」って、この曲の日本語の訳詩を見せてもらったのが始まりでした。その歌詞が素晴らしくて、グッと来ちゃって。「ディナーショーで歌っていい?」って聞いて、昨年年末のディナーショーで歌ったら、すごく気持ち良かったんですよ。なんなの、このハマリ具合の良さは?って。それでアルバムにも入れたくなった。とは言え、日本語の歌詞を付けたわけで、ボブ・ディラン・サイドからの許可を得るのは難しいだろうと思ったんだけど、ダメ元でユニバーサルにお願いしてたら、通ってしまった(笑)。自己満足かもしれませんが、自分のアルバムのCDジャケットにクレジットでボブ・ディランという名前が入るんですよ。こんなご褒美はない。音楽をやり続けてて、良かったって思いました。

──この『Anoter Love Song』というアルバムにぴったりな曲でもありますよね。歌うときはどんな意識で?

ボブ・ディランさんが魂を込めて作った歌ですから、壊さないように大切にしながら、自分のものにしていくっていうことですね。この曲のように、地球上には素晴らしいが音楽いっぱいあるんですが、言語が違うと、伝わりにくかったりするじゃないですか。だったらそこを逆手にとって、日本人にターゲットをしぼって、世界中のいいメロディーを、松井五郎の素敵な歌詞でわかりやすく伝えていくのはどうだろうって。この作業をライフワークのひとつとして、長いタームでやっていけたらと思っています。

──「空飛ぶ電車とPancake」がアルバムの最後に来るのもいいですね。素晴らしいラブソングが並んでいて、その最後にこのさりげない歌が来ると、温かな気持ちになります。

自分でもこの曲順、気に入ってます。多田慎也くんという才能あふれる若いメロディーメーカーを紹介してもらって、この曲をいただきました。メロディが美しくて、いい曲なんですが、力の抜けたさりげない歌が入ってくると、余韻が残っていい終わり方になるなと思ったので、当初の形よりもテンポもキーも下げさせてもらいました。力石理江さんが素晴らしいアレンジをしてくれて、ミュージシャンの方々が素敵な音を奏でてくれて、愛があふれるサウンドになった。そうなると、素敵な愛を歌わないといけないなと思ったんですよ。日常にこそ愛があるわけですから、自分が住んでいる街を題材として歌を歌いました。音楽はリアリティーがないと、薄っぺらくなってしまいますから。

──“空飛ぶ電車”というファンタジックな表現もいいですね。

家の近くの線路が高架になっているところがあって、息子が物心ついたころから、「電車が空を飛んでいる」って言ってて。素敵なことを言うじゃないかって思ったことがきっかけになって、言葉を繋いでいきました。これも親父になったから書けた歌ですね。音楽人しか表すことができない世界観ができたかなと思ってます。“クマの枕”も熊本地震のことを歌に残しておきたくて、使った言葉ですね。くまモンのクマ。僕は3.11のときも「Tokyo Moon」という歌を作りましたが、風化させてはいけないものは歌の中に残すべきだなと思っているので。

──セルフ・プロデュースでアルバムを完成させて、感じたことはありますか?

自分が通ってきた音楽、人生を振り返ることができて良かったなと思っています。自分が歩んできた道は曲がりくねっていたんだなって確認できたのも良かった。過去を出し切ることで、前に向かって進んでいける作品になりました。

ライブというのは究極のアナログの世界だから、スマホでは体感できない魅力がある。最大限の愛を注がせていただきます。

──アルバム・リリース後にはツアーも控えてます。どんなステージになりそうですか?

このアルバムの楽曲がライブで表現されるわけで、楽しみでしょうがないですね。新たなステージをお見せしていきたい。たくさんの愛を感じながら、制作した作品なので、リスナーの皆さんには音楽に愛を詰めてお返しするしかないですよね。ライブというのは究極のアナログの世界だから、スマホでは体感できない魅力がある。会場に来ないとわかんないわけで、とても面倒くさいものなんですが、そこを乗り越えて会場に来ていただいたお客さんですから、最大限の愛を注がせていただきます。

──8月25日と9月16日は豊洲PITでの公演です。

豊洲PIT、一体感があって、大好きですね。僕は音楽を通して、お客さんと同じ時間を共有できる時間が大好きで、そのために楽曲を作ってるようなものなんですよ。ライブで得たエネルギーを次の楽曲に反映していくタイプ。去年のツアーで感じたお客さんのエネルギーのおかげで、『Anoter Love Song』を作ることができた。お客さんの笑顔や手拍子を見るとキュンキュンしますから。8月25日はデビュー記念日というアニバーサリーでもあるので、この機会に一緒にいろいろと思い出したりしながら、素敵な時間を共有できたらと思っています。

 

■「もうひとつのLOVE SONG」Music Video

 

PRESENT
アーティスト写真入りクリア・ファイルを3名様に!

以下応募ボタンよりメールにてご応募ください。応募〆切は2016年9月23日(金)23:59まで。

プレゼントに応募する

Bentham「悔いなきリキッドルームへの道」Vol.1 鈴木敬

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(L-R)Dr.鈴木敬/Vo&Gt.小関竜矢/Ba.辻怜次/Gt&Cho.須田原生
2010年結成。2014年春のKEYTALKツアーのゲストアクトに4公演抜擢され注目を集め、イベントやフェス出演など精力的にライブ活動を行う。2016年更なる活躍が期待されるハイブリッドロックバンド。

Benthamドラムの鈴木です。僕には今でも「行っておけば良かった」と後悔しているライブがいくつかありまして、今日はそちらをご紹介します。

①ミッシェルガンエレファント、ラストライブ(2002年)
バンド仲間に誘われたものの、お金がないという理由で断ったような。お金はいつも無いんだから何とか工面して行っておけば良かったー!オレのばか!

②The Police再結成ツアー(2008年)
チケットは余っていてまだ買えたのに、一緒に行く友だちがいなくて行きませんでした。ポリス一緒に行く友だちなんてそう居るもんじゃないんだから、一人で行け!と自分に説教したいです。

③CHAGE&ASKA学園祭ライブ(2004年)
自分の通っていた大学の学祭にチャゲアスが来ることになったので、徹夜して最前列のチケットを取ったのですが、公演の日に自分のライブが入っているのをすっかり忘れていて行けませんでした。情けなすぎる。。。

という感じです。ちなみに、行ってはみたけど想像以上にけだるくて機嫌が悪かったオアシスとか、開演時間からライブが始まるまで90分待ったガンズ&ローゼスとか、会場から出る時に連れが痴漢されたAC/DCとか、なんだかなぁ、というライブもあるにはありますが、行って後悔することより行かなくて後悔することの方が圧倒的に多いです。Benthamのライブも迷った時は行くを選択していただけると、その後の人生で後悔がないかと思います!是非!

初めて行ったライブは?~知久光康、杉田裕(THE JAYWALK)編~

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THE JAYWALK

THE JAYWALK 知久光康、杉田裕が初めて行ったライブは?

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編集部:知久光康さん、杉田裕さん、初めて行ったライブを教えてください!

知久光康(Vo&G)
「ティーブ・釜萢」

僕はたぶん中学生か高校生の頃で、初めて自分でチケットを買って一人で見に行ったのが、かまやつひろしさんのお父さんの、ティーブ・釜萢さん。
テレビの、確かお昼の情報番組みたいなところで偶然見たんですけど、生ギター1本で、ジャズの弾き語りで、歌もギターもかっこよかった。
これは絶対にライブを見たいと思って、研究しなきゃみたいな気持ちで、行ったのを覚えてます。
確か、日比谷公会堂だったかな。ティーブさんの誕生日を祝うコンサートで、ステージにはかまやつひろしさん、井上堯之さんもいて、僕の前の席には森山良子さんがいて、ファミリー・コンサートみたいなムードで(笑)
それが本当に素晴らしかったことは覚えてるんだけど、音源がないんですよ。
その後かまやつさんに会った時に、音源はないんですかって聞いたんですけど、ないらしい。
ライブもたぶんその時限りで、それっきりやってないみたい。
だから、ティーブ・釜萢を生で見たということは覚えてるんですけど、どんどん記憶が薄れていって、プレーも歌も何も覚えてない(笑)
とにかく生れて初めてのコンサートで、衝撃的だったことだけ覚えてます。

 

杉田裕(Vo&Key)
「エリック・クラプトン」

自分で初めてチケットを買って見に行ったのは、たぶん高校2年か3年の時で、エリック・クラプトンの武道館。
あとで調べたら、1974年の初来日の時で、S席で3900円でした。
でも、友達と二人で行ってみたら2階席で、たぶん全部S席だったんじゃないかな(笑)
当時アマチュアバンドで、クリームのコピーをやってたんで、「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」とかをやってくれたらいいなと思いつつ行ったら、ちょうど『461オーシャン・ブールバード』が出た頃で、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」とかをやって、それまでとはがらっと変わったクラプトンでしたね。
ステージにソファーがあったのを覚えてます。

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編集部:どちらも歴史的なライブ、貴重でおもしろいお話でした!
知久さん、杉田さん、ありがとうございました!

甲斐バンド、8/7(日)「THE BIG GIG AGAIN 2016」新たな伝説が語り継がれる最初の夜をレポート!

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甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016

甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016
2016年8月7日(日) 日比谷野外大音楽堂

TEXT:兼田達矢
PHOTO:三浦麻旅子

8月に入ると、「ブラウザを開くと必ず」と言ったある種、特殊な状況が続いていた。ブラウザを開くと必ず、甲斐バンドの日比谷野音公演のWOWOW生中継を伝える広告バナーが目に飛び込んでくるのだ。何も事情を知らない人でも、というか知らない人ほど余計に、8月7日に日比谷野音で行われるライブのことが気になったことだろう。
8月7日に日比谷野音で行われたことは、ひと言で言えば、伝説の更新ということだった。33年前の1983年8月7日、いまでは都庁の建物が建ってしまった場所に約3万人を集めて行われた、都市型フェスの先駆とも言える一大イベント“THE BIG GIG”のセット・リストを、2016年の甲斐バンドがその通りに演奏するというもの。この日のライブ・タイトルには“THE BIG GIG AGAIN”と、“AGAIN”という言葉が添えられていて、それは日本語で言えば“再現”ということになるわけだが、実際にそのステージを見た後では単なる“再現”ではない、やはり“更新”という言葉を使いたくなる。というのも、目の前に立った2016年の甲斐バンドの存在と演奏が圧倒的だったからだ。

甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016

基本的には、やはり33年前の“再現”が意識されていたと思う。アレンジも当時のままだし、最近のキャリア・アーティストのライブにありがちな途中休憩が挟み込まれたりせず、全23曲のステージを一気に駆け抜けていった。一部の曲でゲストとして土屋公平が登場したものの、彼のプレイも甲斐バンドの音をしっかりと補強する方向の演奏で、つまりは余計な演出など入れ込むことなくステージ全体が“甲斐バンドの伝説的なライブの再現”という一点に収斂されて、素晴らしいロック・エンターティメントとなった。その上で、そうした“再現”指向に忠実であるからこそ滲み出る、成熟したバンド性というものがあるだろう。“伝説の再現”というひとつの方向にメンバーそれぞれが自身の技術や経験を惜しみなく捧げ、だから全体のなかでそれぞれが生き生きと個性を発揮し、結果として躍動する大きな全体、すなわち「2016年の甲斐バンド」を表現してみせたのだった。

甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016

伝説の更新ということで言えば、地の利、時の利もあっただろう。33年前には新たな開発を待つ摩天楼街が感じさせる“新時代の予感”がライブに彩りを添えたが、この日は数々の名演も生んできた“ロックの聖地”が持つ神話性と緑濃い周囲の環境が新しい伝説の背景となり、さらには甲斐のMCの言葉を借りれば「歓声よりもうるさい」ほどの蝉時雨と優しく吹き抜ける風が2016年夏の印象をしっかりと刻印してくれる。
“THE BIG GIG”は33年の時の流れとともに正しく更新され、そして2016年8月7日、“THE BIG GIG AGAIN”という新たな伝説が語り継がれる最初の夜となった。

甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016


真夏生まれの「まなみのりさ」vol.1

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MANAMINORISA_Risa

まなみのりさのりさです!

まなみのりさは、2016年8月8日で結成10年目に突入しました。そう、私の青春すべてが「まなみのりさ」なんです。目まぐるしく過ぎていく日々のなかできっとみなさんもいろんなことがあると思うけれど、最近わたしは「ライブをライブらしくしたい」と思っています。ライブって、楽しくて笑って、感動して涙して、純粋に楽しめる場所ですよね!先日ファンの方が、小さい子や初めてライブに来てくれた人に前を譲ってあげてたんですけど、それがとても嬉しかったんです。

私たちは伝えたい想いがあってステージに立ちます。ファンの方は、言葉を交わすわけではないけれど、それぞれの楽しみ方でその場所に居てくれて、そこから生まれる一体感がたまらなく好きです。第一回目からこんなことを書くとびっくりされちゃいますかね(笑)伝えたいのは、“ライブは自由だー!!”ってことです。そんななかでも、思いやりの気持ちでみんなが幸せになれる空間って、素敵じゃないですか。ライブ中は日々の嫌なことも何もかも忘れて楽しんでほしい!私たちは全力でパフォーマンスを届ける!

そんなまなみのりさのライブやメンバーのこと、私が感じた普段なかなか伝えられないことを書いていこうと思います。次回、「ラーメンすすれまメン。」記事タイトルです(笑)タイトル先につけちゃった、、あ!あれ書きます(笑)楽しみにしててください。そして読んで下さってありがとうございました。

 

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極彩色のジュリ扇の海の向こうに極楽鳥花の如き女王蜂。蜂月蜂日の特別な一夜をレポート!

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女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

帰って来た孔雀婦人 ~蜂月蜂日~
2016年8月8日(月)東京キネマ倶楽部[SOLD OUT]※ドレスコード:ジュリ扇

TEXT:兵庫慎司
PHOTO:中野修也

女王蜂の日、8月8日に行うライブの3回目(なので今回で3年目)。「今年はデビューから活動休止前までの女王蜂の再現・再解釈に挑んだライブを披露しようと準備をして来ました」と、前日アヴちゃんはブログに書いていたが、そのとおり、衣裳やメイクも当時のもので登場。なお、これもアヴちゃんのブログを読んで知ったが、ギターのひばりくんとサポート・キーボードのみーちゃんの衣裳は、アヴちゃんが昔着ていたものだそうです。どんだけ細いんだ、ふたりとも。

なお、女王蜂のライブと言えばご存知ジュリ扇が必須アイテムであって、amazonで女王蜂のCDにアクセスすると下の「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のところにジュリ扇が出るし、女王蜂のライブがある日は最寄りのドン・キホーテでジュリ扇が売り切れる(以上、アヴちゃんが好んでよく使うMCより。この日も言っていた)。

バンド側から持って来いと言ったこともなければグッズで売っているわけでもないのに、いつの間にかそれがすっかり定着している。初期の「バブル」という曲がきっかけなのではと思うが、こうなったらもういっそグッズで作ればいいのに。と誰もが思っていたのだが、このたび遂に作られ、この日、限定販売されることに。

それを記念して、なのかどうかは知らないが、この日のライブ、ドレスコードならぬ「振りものコード」として、「来場者はジュリ扇持参のこと」というルール。まあみんな持ってきますよね、誰もなんにも言わなくても持ってくる人たちなんだから。

女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

というわけで、1曲目からラストまで、終始フロアいっぱいに色とりどりのジュリ扇が振られまくるライブとなった。途中でアヴちゃん、思わず「床がすごいことに……」と漏らしたり(抜けたジュリ扇の羽根でえらい状態だったのです、ステージの上も下も)、後半では前のお客さんの赤いジュリ扇を手に持って「ようこんなんなるまで……」と感心したりする一幕も(まるでジュリ扇で人をしばき回したみたいにボッロボロに壊れていたのです)。

とにかくもう、終始すさまじい図でした。地獄絵図なのか、天国絵図(そんな言葉はないが)なのか、わからないが。その両方か。

本編13曲、アンコール7曲だったので、1部と2部、と形容した方がハマりがいい構成。予告通り1部は、「告げ口」のような今でもライブの定番の曲も、「棘の海」のようなレアな曲も含めて、デビューから活動休止までの3枚から選曲。ただ、そう思って観ていたら、最新作である獄門島一家とのスプリットシングル『金星/死亡遊戯』収録の「く・ち・づ・け」が、突然プレイされて驚かされたりもする。

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女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

2部は、「ヴィーナス」から始まって、「一騎討ち」「スリラ」「もう一度欲しがって」など、現在の女王蜂のライブ・アンセムを連打。「バブル」もこっちでやったけど、今のライブ・アンセムでもあるからアリ、ということなのだと思います。あと、女王蜂のレパートリーの中でもっとも“ジュリ扇振り乱れ度”の高い曲なので、後半にやりたかったのだとも思います。

で、シメは最新作から「金星」、アンコールはなし(この2部がアンコールなので)という、スパッ!としたエンディングだった。

で。濃かった。とてつもなく濃かった、1部も2部も。

マグマというかドグマというかカオスというか……どの言葉もその濃さに届いていなくて申し訳ないが、とにかくそんなような、ものすごいエネルギーが出口を探して蠢いていて、バンドとかロックとか音楽とかいう形ならそれを外に出せることを知って噴出させたら、えらいことになってしまった──初めて女王蜂のステージを目撃した時のショックが、未体験すぎて自分の中でなかなか整理できなかったのは、そういうものだったからなんだろうな、と今になると思う。

「うわ、えらいもん観てしもうた」「観てはいかんものを観た」「知ってはいかんことを知った」「厳重にフタしといたのに開けられてしもうた」──そういう感じ。というか、そのように、闇のものを白日の下に晒す手段としての音楽。

女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

ただ、それがあまりにも強烈すぎて、自分たちでも扱いきれなかったというか、その毒に自分たちもやられてしまったから活動休止せざるを得なかったというか……って、ちょっとこれ、雑に言い過ぎだが、ただ、いくら自分の中から出てきたものとはいえ、生身の人間が素手で扱ってはいかんものをわしづかみにして音楽にしていたから、ストップせざるを得ない事態に追い込まれた、というところもあるのではないかと思う。

って、なんだその、生身の人間が素手で扱ってはいかんものが自分から出てくる、というのは。毒か。ハブとかタランチュラの類いか、アヴちゃんは。それも言い過ぎだが、いや、だから、アヴちゃんに限らず、人間誰もがハブやタランチュラのようなやばい部分を持っている、と私は思うわけですが、そこから決して目を背けない表現をしてきたのが女王蜂であると。

で、生還して再始動したあとも、ポップになったりダンサブルになったり間口が広くなったりはしているものの、その危険さは本質的には変わっていないのだなあ、ということを、1部と2部がきれいに自然につながった、この日のライブを観て強く感じたのでした。

女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

しかし、この東京キネマ倶楽部というハコ、女王蜂にとてもハマりがいい。行ったことがある方はご存知でしょうが、もともとグランドキャバレーだった場所をライブハウスにした会場で、ステージ左上方にバルコニーがあって、メンバーは普通にソデから出てソデに帰っていき、アヴちゃんはそのバルコニーから登場してバルコニーからステージを去って行く、それをスポットライトが追うさまが、何か「女王蜂劇場」みたいに見えました。有楽町の宝塚劇場みたいなことです。

唯一惜しいのは、女王蜂の動員力にキャパが合っていないこと。この日もソールドアウトでした。

女王蜂 8/8(月)東京キネマ倶楽部

初めて行ったライブは?~ふかわりょう編~

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ふかわりょう

ふかわりょうの初めて行ったライブは?

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編集部:ふかわりょうさんの初めて行ったライブを教えてください!

「セルジオ・メンデス」

学生時代はオフコース、ザ・ビートルズ、ABBAとかが好きで。
どれもコンサートをやらないじゃないですか?(笑)
そんな中で大学の時、グリーンホール相模大野に来るというので、チケットを買ったのがセルジオ・メンデスでした。
当時の彼女にもいつも車の中でそんなのばかり聴かせていたんで、彼女を誘って二人で行ったんですが。
彼女もさんざん聴かされた曲なんで、楽しんでました(笑)。
あとはバート・バカラック、ジョアン・ジルベルト、ジョー・ジャクソンとか……タワレコ行って、イージーリスニングにコーナーに直行するような学生で、友達に「なに、こんな古くせぇの聴いてんだよ!」とか言われてたんで。
中高時代、音楽の話が合う友達はいませんでしたね(笑)

CHAR25
編集部:中高でそのセンスはかなりのハイセンス、ほとんどの学生がついて行けないのではないかと思います!
そんなふかわさんがいつ芸の道に目覚めたのか、気になります…。
ふかわりょうさん、ありがとうございました!

「教えて!愛用品」~YOMI、咲人(ナイトメア)編~

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ナイトメア_03

ナイトメア YOMI、咲人の愛用品は?

イケコ
編集部:YOMIさん、咲人さん、愛用品を教えてください!

YOMI
「携帯ケース」

俺はね、スマホの携帯ケース。
バッテリーが付いてて、充電がなくなったときに、電源に繋がなくても充電出来るってやつ。
マネージャーさんが使ってて、いいなぁと思って同じの買って来てもらったの。
携帯ゲームやってると電池の減りが早いんだよね。
だから、これにはすごくお世話になってます!

ナイトメア YOMI愛用品

 

咲人
「なめらかタッチペン(Seria)」

あんまり100円ショップって行かないんだけど、100円ショップのSeriaってとこで売ってる『なめらかタッチペン』ってやつ。
100円だから個体差があるんだけど、『ツムツム』をやるのにこれが1番いいんだよね。
四国だったかな? ツアー先にタッチペン持っていくの忘れて、わざわざ調べて近くのSeriaまで行ったからね(笑)。
それくらい必需品になってる。まとめ買いしてるからね(笑)

ナイトメア 咲人愛用品

イケコ
編集部:移動や待ち時間に携帯ゲームはうってつけですよね。
ツムラーの皆さん、咲人さんのタッチペンをぜひご参考になさってください♪
YOMIさん、咲人さん、ありがとうございました!

 

■「Quints」MUSIC VIDEO

赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学夏期講座 7/29(金)斉木しげる先生

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斉木しげる

赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学夏期講座
2016年7月29日(金) 虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)

昨年から今年にかけて、ライブイベントや美術展や映画公開など、さまざまな催しが行われている「赤塚不二夫生誕80年」。その中で行われている、さまざまな分野の第一線で活躍する著名人が講義をする企画『バカ田大学』。
当DI:GA onlineでは、昨年暮にも、2015年12月5日(土)に東京大学本郷キャンパスで行われた安齋肇先生の講義『ちこくでいいのだ』のレポートをアップしたが (こちら http://digaonline.jp/liverepo/232)、今年の夏にも「夏期講座」が始まったので、さっそくまた講義を受けてきました。
2016年7月29日金曜日、場所は今回は虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社。『バカ田大学講義集DVD』の発売元だからだと思います)、講師は斉木しげる先生。

斉木しげる

拍手の中登場するなり、「都知事選の応援演説を頼まれたのに、候補者が3人とも来ない。マック赤坂とあとふたり」などとしばらく話したあと、「……え?今日、コントライブじゃない?失礼しました」とひとりでしめくくる。
そして、自分はマンガが好きで60年読んでいること、子供の頃レレレのおじさんは杉浦茂の『猿飛佐助』のパクリだと気づいた、目とポーズが同じだったからだ、そしてそれから30年経って赤塚不二夫本人が「あれは『猿飛佐助』へのオマージュだった」と明かした、大学の時に「マンガは文化だ!」と思った──というような話を滔々と述べてから、「……長くなるね。本当はここまでで1分の予定だった(※7分以上経っていた)」。受講者一同、「え、今の前フリだったの!?」「まだ本題に入っていなかったの!?」と、混乱する。

ただ、そこからはちょっと、いや、かなり「聴けてよかった」と素直に思う、レアで濃い話が続いた。1979年、30歳の時に大竹まこと・きたろうとともにシティボーイズを結成してからの歴史を振り返りながら、時代時代でどのように笑いを作ってきたか、どういう時代にどういう場所でどういう笑いが受け入れられてどういう笑いが通用しなかったか、というようなことをテーマに、話が進んでいく。
役者と芸人の間、お笑いと芝居の間みたいなスタンスだったシティボーイズは、当時異端だった、という話には、「確かにそうだ」と得心が行った。80年代末期から90年代にかけて、劇団も笑いの領域に踏み込むようになった。その先駆者は確かにシティボーイズであり彼らと宮沢章夫が組んだラジカル・ガジベリビンバ・システムだったなあ、と思い出したりした。
そして、それらの話の間に、昔自身が行ったひとりコントの映像の披露や、「『天才バカボン』を実写化するなら俳優はこの人」というパネルトークなどもあり。

斉木しげる

最後には、話は「笑いの価値」にまで及んだ。そもそも笑いとはなんなのか、なぜ我々は笑いを必要とするのか、という、極めてディープな話。
笑いで、敵意や悪意を捨てられる。
斉木先生の言葉から、結論だけつまんで引用すると、そういうことだった。こう書くと簡単に見えるかもしれないが、でもこれ、本当にいろんなことを表している言葉だと思った。
その上で、「最近役者としてオファーが、まじめな仕事ばかりで困る」「もっと笑いがやりたい」「倒れるまでやりたい」「だから最近、(旧友である)風間杜夫と『90すぎまで生きよう、舞台をやろう』と言っている」という言葉で、講義は終わった。
なんだ。すごくいい話を聴いちゃったじゃないか。そんなつもりで来たんじゃないのに。もっとこう、脱力しつつヘラヘラ笑わされるみたいな講義かと思って足を運んだのに。上方修正的に期待を裏切られました。

この『バカ田大学夏期講座』、以降は虎ノ門講堂もしくは桑沢デザイン研究所で、タナカカツキ、田原総一朗、しりあがり寿、細川徹、ETT(江口寿史、大地丙太郎、田村信)、井筒和幸、コシノジュンコを講師に招いて、9月下旬まで行われる。

赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学夏期講座

<受講スケジュール>
■8月19日(金)タナカカツキ
会場/虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)開演/19:00(開場/18:30)
■8月22日(月)田原総一朗
会場/桑沢デザイン研究所 1階 開演/19:00(開場/18:30)
■8月24日(水)しりあがり寿
会場/虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)開演/19:00(開場/18:30)
■9月9日(金) 細川徹
会場/虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)開演/19:00(開場/18:30)
■9月13日(火)ETT(江口寿史、大地丙太郎、田村信)
会場/桑沢デザイン研究所 1階 開演/19:00(開場/18:30)
■9月16日(金) 井筒和幸
会場/虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)開演/19:00(開場/18:30)
■9月29日(木) コシノジュンコ
会場/虎ノ門講堂(ポニーキャニオン本社)開演/19:00(開場/18:30)
※受講者全員にオリジナルノート付

→赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学夏期講座 オフィシャルサイト

バカ田大学 ライブレポート

赤塚不二夫生誕80年企画「バカ田大学」

→赤塚不二夫生誕80年企画「バカ田大学」 2016年12月5日(土)「ちこくでいいのだ」安齋肇先生

ピアノゾンビ ホネヌキマン コラム「ぬいてもぬかれるな」第3回

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ピアノゾンビ

おはよう諸君。
ご苦労。
私だ。

切なさ。

またかよ!また切なさかよ!という皆さんの声を感じます。どうもこんばんは大王です。
過去。思い出。これは切なさの定番ですね。
センチメンタルと言いましょうか。
懐かしさというものは得てして切なさをはらんでいるものです。
絶版品、当時物、こういった人々の記憶の片隅で忘れ去られかけているものが、何かのきっかけで記憶のそこから引きずり出された時、人類はその当時の思い出とともに胸を締めつけられる感情を感じた。
世界はその感情をこう呼んだ。

切なさ。

そんなわけである日急に思い出すものとかあるじゃないですか。
私は先日ふと昔よく食べていた5/8チップスというお菓子を思い出しまして、周りの同じような年代の人たちにその話をしたわけです。
『あーあったあった!懐かしい!』
とみんなセンチな気分に浸っています。なので私が、
『あなたへの愛も8分の5っていうCMもやってたよね。』
と言うと
『そうだそうだそのCMあった!懐かしい。』
と言うのです。
いやそれ今私が適当に考えたフレーズだから。
知ったかぶりはやめてください。
こんな風にね世の中には巧妙な罠が仕掛けられているので皆さんも気をつけてくださいね。
お菓子といえばもう一つ、カルボーンって知ってますか?これもね昔好きでよく食べていて、カルシウムとボーン(骨)という我々ピアノゾンビにぴったりのお菓子なんですけどね。残念ながらもう生産されていませんでした。
カルボーン美味しかったな。カリカリしててジュワ〜と溶けていく食感で、あれに似てますね、昔おばあちゃん家でよく出されたフローレットっていうバナナみたいな形のお菓子に似てます。
おばあちゃんはいつも蓋の付いた漆塗りみたいな入れ物にお菓子を入れてて私が行くと出してくれたけど、だいたいフローレットとなんかゼリーなのかなんなのかよくわからない四角いザラザラしたお菓子が入ってて、私はフローレットの方がカルボーンよりでかいしカラフルじゃんと気に入ってました。スーパーにあった今でいう100均的な、価値ある100円コーナーみたいなとこによくフローレットがあったので時々自分でも買い求めていました。
最近見かけないけどまさかフローレットももう売ってないのかな。
今はそんなに食べたくはないんですけどね。

過去を振り返ることが多い私は、別に後悔してるとか、やり直したいとかじゃなくて、センチな気分になりたい、そしてそれをみんなと共有したいと言う理由でよく振り返っているのです。

皆さんのおセンチなお菓子ってなんですか?
今度教えてね。

アディオス。

 

9/3(土)クアトロ公演に向けたロングインタビューはこちら!
http://digaonline.jp/interview/10352

 

次回は8月24日(水)掲載予定

初めて行ったライブは?~ユニコーン編~

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ユニコーン

ユニコーンの初めて行ったライブは?

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編集部:みなさんの初めて行ったライブを教えてください!

奥田民生 俺はダウンタウン・ブギウギ・バンド。10歳ぐらいじゃない?広島の、平和公園のとこの公会堂(広島市公会堂。1989年に建て替えられ、広島国際会議場に改称)。

手島いさむ 俺は……なんか親に連れられて行ったのは憶えてるけど、何を観たのかは憶えてない。ちゃんと憶えてるのは、松岡直也&ウィッシング(ジャズ・フュージョン系の名ピアニストで、「黄色いサクランボ」や「太陽がくれた季節」など数々の昭和のヒット曲のアレンジャーとしても知られる松岡直也が、70年代末から80年代にかけて活動していたバンド)。18とかそれくらい。場所は、広島市公会堂。それか、THE MODSの広島見真講堂(広島の繁華街にあったキャパ1000弱くらいのホール)。それは警備のバイトで。

奥田 観に行ったんじゃないじゃん!(笑)

ABEDON でもあれね、じゃあわりと大人になってからね。

手島 そうそう。子供の頃に行ったのは憶えてないんよね。

EBI あれ?ディープ・パープル観に行ったんじゃなかったっけ?

手島 うん。でもなんかねえ、憶えてなくて。

EBI 夢で観た?

川西幸一 はははは。夢で。

──はい、ABEDONお願いします。

ABEDON 俺はねえ、ジョニー、ルイス&チャー。山形に、洗濯屋ってライブハウスがあったんですけど。そこしかなかったんだけど、有名な人が来たということで。中学の1年とか2年とかかなあ。

— はい、では川西さん。

川西 えーとねえ……どこのフィルハーモニーか忘れたけど……。

ABEDON (笑)クラシックでもいいの?クラシックは俺も観てるよ、小学校の時。

EBI 俺だって観てるよ、吹奏楽。

奥田 授業で観させられるもんね。

ABEDON 俺、合唱コンクールだって観てるよ?

EBI 俺も観てるよ!

奥田 それもう行事じゃん(笑)

手島 それでいいんだったら、俺そごうの屋上に榊原郁恵を観に行ったわ。

──あ、今のテッシーのはありです(笑)。松岡直也から榊原郁恵に改めます。

川西 (みんなのガヤをまったく無視して)その頃ねえ、ピアノを習ってたから、母ちゃんに連れて行かれた。イタリアの指揮者だったっけ。

──では最後にEBIさん。

EBI 僕ねえ、リンリン・ランラン。

川西 パンダよ、パンダ。

EBI それはカンカン!(笑)

川西 あっはっはっは!(←自分のボケに大喜び)

──はいはい、憶えてます。香港出身の双子のアイドルね。

EBI そうそう、「恋のインディアン人形」っていう曲の。小学校の3年か4年で、場所はナタリー(昭和時代、広島の小学生の人気スポットだった、流れるプールのある遊園地。1996年に閉園)。

川西 ああ、ナタリー!営業に来てたんだ?

EBI そう、営業に来てた。

奥田 ……パンダって(笑)

手島 それはリンリン・カンカンやろ?

EBI (笑)ランラン・カンカン、パンダは!

──印象は残ってます?

EBI いやあもう、かわいかった。目がハートマークになりました。

川西 恋した?

EBI 恋したね(笑)

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編集部:愉快なガヤが入りまくりで、何がなんだか途中でわからなくなりそうです(笑)
ユニコーンのみなさん、ありがとうございました!


「教えて!愛用品」~Chage編~

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Chage

Chageの愛用品は?

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編集部:Chageさん、愛用品を教えてください!

「iPadのケース」

Chage

iPadのケースですね。
ハワイだったかどこか、海外でふらっと入った店で衝動買いしました。
なに?このかわいらしさは!って(笑)
ちょうどケースを探していたときだったので、衝動買い、即買いです。
デザインが好きですね。ドクロがヘッドフォンをしている絵にキュンキュンしちゃった。やるな、こいつ!って(笑)
物自体もしっかりしていて、いい革を使っているので、今でも愛用しています。
多分プラダだと思うんですが、もう作ってないんでじゃないかな。
飲み屋で出したりしても、みんなの食いつきがいいから、いいネタになりますね(笑)

iPadそのものもずっと使っていますね。
iPad歴は長いです。一番使っているのはインスタかな。
インスタの編集、好きですし、ブログアップも画面がでかいからやりやすい。
iPadで鍵盤を出して、ハモる前に音を取ったりもしています。
ギターのチューニングもこれでやっていますし、cloudになっているので、曲もたくさん入っている。
日常でもかなり使っていますね。

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Chageさんにキュンキュンされたドクロのケース、
ファンの皆さん羨望のまなざしを一心に集めていると思います!(笑)
Chageさん、ありがとうございました!た!

グッドモーニングアメリカ 地元・八王子で開催の初主催フェス『八王子天狗祭』について渡邊幸一&たなしんがアツく語る!

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グッドモーニングアメリカ

インタビュー/兵庫慎司

2016年11月5日(土)、グッドモーニングアメリカが地元八王子にて初の主催フェス『八王子天狗祭』を行う。どんなイベントでも場をかっさらうフェスキラーとなって数年、初の日本武道館ワンマン成功から1年、次の目標を「地元で主催フェス」に定めたのはなぜか。渡邊幸一(Gt/Cho)とたなしん(Ba/Cho)に話していただきました!

「コンピを作るのは、俺は最初は反対してたんで(笑)」(たなしん)

──そもそも、バンドを集めてコンピレーション・アルバムをシリーズで出したり、そのイベントやツアーを行ったりという活動を、ずいぶん前から続けておられますよね。

渡邊幸一(Gt/Cho) そうですね。僕らの場合、活動のスタートがそれだったんで。なんとか自分たちの音楽を届けたい、っていう時に、やっぱり何かきっかけがないと埋もれてしまうな、と思って。

──でも、まだ無名のバンドがそれを続けるのって、そんな簡単なことじゃないですよね。

渡邊 そうですね。でも、前身バンドからグッドモーニングアメリカになって、渋谷のO-Crestっていうライブハウスに出るようになってからは、少しずつ仲間も増えていって。対バンして仲よくなるとか、打ち上げでお酒飲んでとか、そういう形で輪が広がっていくような。当時、きっかけを作ろうとして僕らと同じようにもがいてるバンドが多かったんで、思いを伝えたら、みんなすごく熱意を持って参加してくれましたね。

──最初の頃って、どんな感じでした?

渡邊 自分たち主催でコンピを作るってことが、僕らも初めてだったんで。最初は手探りな感じで、右も左もわからず、気持ちだけでやっていったんですけど。ライブハウスだったり、参加してくれるバンドが協力してくれて、少しずつ手応えが……第一弾でいきなり、っていうわけではなかったですけど、ほんとにコツコツと少しずつ、手応えが残っていったというか。コンピの値段設定も……CD1枚800円にしたのも、少しでも手に取りやすいように、少しでも広がるようにと考えて。

──たなしんさんはいかがですか?

たなしん ……最初はあんまりピンとこなかったですね(笑)。俺は最初は反対してたんで。当時2008年ぐらいで、SNSとかYoutubeとか、時代の流れがそっちに行き始めた頃だったので。僕は昔……『PUNK-O-RAMA』ってコンピ、あったじゃないですか?

──ああ、エピタフ・レコードのパンクバンドがいっぱい入ってて、1,000円以下のやつ。

たなしん  高校の頃とか、あれを聴いて好きなバンドを探して、それをきっかけにして、っていう経験はあったんですけど。でも今ってネットとかで簡単に探せちゃうじゃないですか。だから、けっこう難しいんじゃないかなと思ってたんですけど、1枚目の時、自分たちのまわりの……アツいバンドが集まってたんで、声をかけたらみんな賛同してくれて。

で、作ってみたら、思ったよりも「おもしろいね」って言ってくれる人が多くて。ラジオでかけてくれたりとかして、予想に反して広がっていったんですね。
あと、そのコンピにイベントをつなげたんですけど、それがすごいアツくて。お客さんも出てるバンドたちも、すごいアツい気持ちになったっていうのが、いちばんの「これ、やってみないとわかんなかったな」っていう体験でした。

今もそのツアー中なんですけど、やっぱねえ……いいんですよね。特に自分たち主催なんで、自分たちのお客さんに、ほかのバンドも観てほしいとか。共演してると「このバンドかっこいいな、このバンドをもっといろんな人に知ってほしい」っていう気持ちがわいてきちゃうんですよ。対バン文化ってそういうことだと思うし。そういうものがエネルギーとして魅力的だから、こういう時代でもコンピの意味があるのかな、とは思いました。やっぱりおもしろいなあと思います、バンドって。

今回誘わせてもらった後輩のバンドとかも、めっちゃかっこいいライブするんですよ。技術とかはまだ足りないところもあると思うんですけど、気持ちでは絶対負けないとか。そういう感じで来られたら、こっちもそれ以上の気持ちで行かないと、きっと負けるし。それはやっぱりライブハウスの対バンならではというか。そういうのを感じたい、とどっかで思ってるんでしょうね。

「八王子のライブハウス・シーンが、僕らがバンド始めた頃からありましたね」(渡邊幸一)

──今度の主催フェスも、そういう発想の延長にあるものですよね。

渡邊 それももちろんありつつ、それプラスオンで、やっぱ自分たち、八王子で結成したバンドなんで。いつか八王子って街に恩返ししたいな、っていう気持ちもあって。

──昔から八王子ならではのライブハウス・シーンみたいなものがあった?

渡邊 僕らがバンド始めた頃からありましたね。東京都心とはまた別の。それこそマキシマム ザ ホルモン……僕らがライブハウスに通い始めたり、初めて出させてもらったりする頃に、ダイスケさん(ダイスケはん)がブッキングとかやってて、お世話になったりとか。マキシマム ザ ホルモンのTシャツを買って、ライブハウスに遊びに行ったり──。

たなしん ホルモンのイベントとか行ったもんね。いろんなバンドを県外から連れてきてくれるんで、それを観るのがすごい楽しかったです。で、「自分たちもバンドやろうぜ」って始めて、オリジナル曲を作ったりとか。

「教えて!愛用品」~知久光康、杉田裕(THE JAYWALK)編~

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THE JAYWALK

THE JAYWALK 知久光康、杉田裕の愛用品は?

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編集部:知久光康さん、杉田裕さん、愛用品を教えてください!

知久光康(Vo&G)
「電子タバコ」

Kangertech(カンガーテック)という電子タバコ。
最近、ほかのミュージシャンの間で流行ってるのは、フィリップモリスの電子タバコ(*ヒートスティック型)。
だけど僕は、こっちのほうが好き。火を使わないし、灰皿いらないし、タールもない。
いろんなフレイバーを自分で合わせて楽しめるし、最近は、映画の中でも、主人公が吸ってたりするんですよ。
ステージで吸っても怒られないし(笑)

電子タバコ

 

杉田裕(Vo&Key)
「サングラス」

杉田裕 僕は、サングラス。目が悪いので、普段から眼鏡をかけてるんですけど、これは事務所の社長からいただいたもので、ステージだけで使ってます。これをかけると、性格が豹変します(笑)。ただ、ステージでサングラスをしてると、“目が見えない”ってクレームが来るんですよ、ファンの人から。でも僕にとっては、そのほうが都合がいいので(笑)

知久光康 目が泳いでるところを見せないようにね(笑)

サングラス

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「えーっと、カンガルー何とかって言う名前なんだよな」と、電子タバコのメーカー名を表現していた知久さん。おしい!でもニュアンスは分かります(笑)杉田さん、たまには素顔も見せて下さいね♪
知久さん、杉田さん、ありがとうございました!

「教えて!愛用品」~KIRINJI編~

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KIRINJI

KIRINJIの愛用品は?

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編集部:堀込さん、楠さん、千ヶ崎さん、愛用品を教えてください!

 

堀込高樹(Vo.Gt.)
「リュック」

KIRINJI_堀込

このいちばん大きなスペースとは別に、ショックアブソーバー的なものが付いたスペースが別にあるんですよ。
しかもパソコン・マークが付いてて、「ここにパソコンを入れろよ」みたいな。
「ここには、スマホを入れろよ」みたいなガイド・マークが付いてるっていう。
もともとは家族が色違いを買ったんですけど、それを見てたら使いやすそうなんで、欲しくなっちゃって(笑)。
カバンはトートバッグも使うんですけど、持ちヒモが短いと肩に通そうとしても中途半端なところまでしか通らなくてややこしいということがあるんですよね(笑)。
一方で、このリュックの場合は、帽子がキャップ系でないと似合わないっていう。
いろいろ、合わせて考えないといけないことがあるんですよねえ。

 

楠均(Dr.Per.Vo.)
「やちむんカップ」

KIRINJI_楠

特にものを大事にする習慣もないので、愛用品と言われて思いつくのがこれしかなかったんですけど、15年間くらい毎朝これでコーヒーを飲んでますね。
石垣島に行ったときに「やちむん」でしたっけ、沖縄の焼き物がいいなと思ったんですけど、東京に戻ってきたらデパートでちょうど沖縄展をやってて、そこでみつけたんです。
これは、本当に飽きないんですよね。
この15年の間には、いくつか他のものも試したんですけど、全然ピンとこないんですよ。
これはちょっと欠けちゃったりもしてるんですけど、多分もう一生これでいくと思います(笑)。

 

千ヶ崎学(Ba. Vo.)
「トロンボーンのマウスピース」

KIRINJI_千ヶ崎

僕は、なるべく毎日持ち歩いてるけど、なかなか練習しない(笑)、トロンボーンのマウスピースですね。
中学、高校とブラバンでトロンボーンを吹いてたんです。
だいぶ下手になっちゃったんですけど、なるべく勘を取り戻したいなと思って、これは最近新調したんです。
自分に発破をかける意味も込めて。
マウスピースは、口に触れる部分の金属の厚さとかくぼみの深さによってもずいぶん音が違って、このバックというメーカーだと6ハーフというのが一般的なんですけど、僕は音の出やすさよりも音の豊かさを優先して5GLという種類のものを選びました。
今回のアルバムのレコーディングでも2曲、吹かせてもらっています。

 

CHAR25
編集部:みなさんそれぞれのこだわりに、繊細なKIRINJI音楽の片鱗を感じてしまいました!
堀込さん、楠さん、千ヶ崎さん、ありがとうございました!

 

初めて行ったライブは?~綾野ましろ編~

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綾野ましろ

綾野ましろの初めて行ったライブは?

イケコ
編集部:綾野ましろさん、初めて行ったライブを教えてください!

「moumoon」

CDショップもカラオケ店もない洞爺湖町に中学卒業までいたので、ライブには憧れてたけど、行けるとは考えたこともなかったんですよ。
ライブDVDを見ても、どこかの夢の国のような世界に思えてました(笑)
初めてライブに行ったのは、札幌に出てきてから。
moumoonさんのZepp SAPPRO公演に行きました。
ちょうど「Sunshine Girl」がヒットしたあとのアルバムツアーだったんですけど、私はデビュー前に路上ライブをされてた頃の曲が好きだったんですね。
CMソングに起用されて、お茶の間にも浸透してきた時だったけど、ライブではロックな曲や、深い闇を感じさせる雰囲気の曲も歌ってくださって、本当に感動しました。
ライブに行く前は、初めてだから拳を上げたりできるのかなって不安に思ってたけど、ライブではいつの間にか拳を上げてて。
自然とお客さんの拳を上げられるアーティストさんなんだなって痛感したし、一緒に歌いすぎて声が枯れるっていうファンの人の気持ちもわかる、いいライブでした。
その日の帰り道に、自転車の前かごに買ったばかりのグッズを入れたんですが、グッズが車道に落ちてしまって。
拾いに行ったら車に轢かれそうになったんです(笑)
でも、そんなことよりグッズが大切なんだって思ったくらい、衝撃的なライブでしたね。

イケコ
初めて参加したライブ後の高揚した気持ちが伝わってきました!
綾野ましろさん、ありがとうございました!

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