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佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA「35周年アニバーサリーツアー」FINAL。35曲、圧巻のロックショーをレポート!

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2016年3月26日(土)東京国際フォーラム ホールA
テキスト:兵庫慎司 撮影:アライテツヤ

「ものごとには、終わりがあれば、始まりがある。僕の場合の始まりは、こんな感じ」
というひとことに続き、ひとりでギター・イントロを弾き始め、メンバーたちの音がそれに加わる。客席、どかーん!と湧く──これ、『佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA 35周年アニバーサリー・ツアー』のファイナル、東京国際フォーラム ホールA、2デイズの1日目、本編ラストに「アンジェリーナ」をやった時の流れなのだが、掛け値無しに、人生有数のかっこよさだった。

佐野元春の人生じゃなくて、僕のです。中2くらいから現在まで、なので33年くらいの間に自分が観てきた古今東西のあらゆるライブの中で、これほどまでに「うわあ!かっこええええええ!」と興奮させられ、ものすごいカタルシスを感じた瞬間、あっただろうか。

……言いすぎか。そりゃあさすがにあったでしょ、何度かは。あったんだと思う、きっと。でもぱっと思い出せない、ここまでのやつは。それほどのものだった、この体験。

さっき文字にしてみて思ったが、あの場にいなかった方、このツアーを観なかった方は、読んでも「そこまでか?」と思われるかもしれない。思われても不思議はないと思う。

しかし。35周年ツアーのファイナルで、全キャリアを網羅したキラ星のような曲たちをこの時点までで29曲・約3時間聴かされまくって、しかもTHE COYOTE BANDにTHE HEARTLANDの長田進(g)やTHE HOBO KING BANDのDr.kyOn(Key,g)、山本拓夫(Sax)などが加わったスペシャル・バンド、THE COYOTE GRAND ROCKESTRAによる、「GRAND ROCKESTRA」という名前そのまんまのすばらしいグルーヴを浴びまくって、その末に本編の最後で、デビューシングルの「アンジェリーナ」をやる前にこのセリフ、この曲への入り方。ということなどをすべて含めての、カタルシス大爆発だったのだ。

今、冷静に考えると、そう思う。その瞬間はただ「うわあああーーっ!!」って歓喜にうち震えていただけでしたが。

この時だけではない。

ハンドマイクで歌う時。ギターを持つ時。長田進に合図を出してばーんと曲に入った時。なんともいえない笑顔で、客席のあちこちに向かって何度も手を振る時。鍵盤の前に座り、オーディエンスに座るよううながしてから歌い始める時。基本的に、当時のアレンジをあまり変えないようにしているんだけど、この曲だけは35年アニバーサリー用に編曲した、という前置きで「君をさがしている」を歌い出した時。

「バイ・ザ・シー」のイントロでカウベルを叩く時。「Daisy Musicを立ち上げた曲」(「希望」)、「90年代に書いた曲を聴いてください」(「レインボー・イン・マイ・ソウル」)と、時期を説明してから曲に入る時。ファンはみんな知っている、横浜のサンドイッチ屋での初ライブの話から始めて、自分がここまで活動を続けてきたことを振り返り、みんなライブに足を運び続けてくれたことに感謝の意を告げ、「それだけサバイバルして来た人たちがここに集まってる。奇跡に近いことだ。僕はそう思う。みんな、こうしてサバイバルしてきたことを、誇りに思っていいと思う」という、感動的なMCをキメた時。

そして後半、「ここでみんなと一緒に、一気に80年代に戻ろう」と、「ヤングブラッズ」「約束の橋」「サムデイ/SOMEDAY」「ロックンロール・ナイト」「ニューエイジ」、そして「アンジェリーナ」と、アンセムを連打した時。その中の「ニューエイジ」の、「数えきれないイタミのキス 星屑みたいに降ってくる」で、星屑のように紙吹雪が舞い落ちてきた時。

アンコールの「スターダストキッズ」を、ハープを吹き鳴らしてスタートした時。ダブル・アンコールのラストで「僕はテレビよりラジオが好き」とラジオに対する愛を言葉にし、「悲しきレイディオ」でギターを抱えてスライディングをキメ、「愛し合う気持ちさえ分けあえるなら I love you!!」「You love me!!」とおなじみのコール&レスポンスをくり返した時──。

もう本当に、頭から最後まで、「ロック名場面集」みたいな瞬間だらけだった。僕にもっとも刺さったのは最初に書いたように「アンジェリーナ」の導入部分だったが、観た人によってさまざまな「いちばん刺さった瞬間」があるだろうし、「それ以外にもよかった瞬間」もあると思う。

佐野元春サブ2

佐野元春が35年間で生み出してきた歴代の名曲たちをやる、ということは、日本のロックの名曲たちをやる、ということなんだな、とわかったりもした。昨年リリースされた最新アルバム『BLOOD MOON』の曲たちのすばらしさに、佐野元春みたいに最初から自分のスタイルを持って登場して、しかも35年もやっているアーティストでも、今もなお進化しているんだ、ということに改めて気付かされたりもした(特に歌詞!)。

長年慣れ親しんできた知っている曲ばかりだし、バンドメンバーの中には過去あちこちでライブを観てきた人たちも何人もいるし、何よりも、佐野元春がなんであるかなんてこと、わかっていたつもりだったのに、発見だらけ、驚きだらけの35曲だった。そのことが、何よりも衝撃だった。

中盤あたりまでは、佐野元春の気遣いにより、立ったり座ったりしながら観ていたが、中盤以降は立ちっぱなしだった。終わって時計を見たら3時間半経っていて、足腰がガタガタになっていた。でも観ている間は、そのことに気づかなかった。

きっといつまでも忘れないと思う。

佐野元春サブ3


Chanty 「芥の妄想絶頂なんだって!!」vol.3[最終回]

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Chanty

とうとうこのコラムも最終回となりました。涙しかありません!ちっちゃいころから憧れたコラム。学校の先生に進路を聞かれた時も迷わず「コラムです」と答えたくらい僕はコラムを欲していました。DI:GAさんはそんな僕に初めてコラムの仕事を与えてくれました。感謝で胸がいっぱいです。

おっといけない、過去2回が全くChantyのことに触れられなかったので今回はいっぱいChantyの事を語ろうと思います!

みなさんはライヴは好きですか?僕は大好きです!過去のコラムにも書きましたが、どちらかというと僕はアーティスト側というよりもファン目線で音楽を楽しむ方が強い気がします。きっと来世で神様が現世の記憶を持ったまま「音楽やっていいよ」って言われても僕は多分ファン側を選びます。現世の記憶を持ったままで1つだけ意識することは「バンドは永遠ではない!」ってこと。最近どのジャンルでもずっと続くと思っていたようなバンドが歩みを止めてしまったりすることが多いです。その度に「あー行っとけばよかったー!」とか思うこともしばしば。バンドは続けるのが非常に大変なものです。楽しいだけでは続けられないこともあります。一瞬一瞬が奇跡。わかっているのに忘れがちなこの気持ち!ああ憎い!憎いよ!だから皆さん、いや、おまえたち!興味を持ったライヴには躊躇なく足を運んでみましょう。予測や他人の感想は自分の解釈ではありません。「とにかく後悔がないように!」と言いますのも、我々Chantyも3月11日からワンマンツアーを展開しておりまして……。いやそんなことどうでもいい!音楽最高!やっぱ来世でも歌おっと!3ヶ月間ありがとうございました!

「教えて!愛用品」~森大輔編~

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森大輔

森大輔の愛用品は?


編集部:森大輔さん、愛用品を教えてください!

トラック・ボールとICレコーダー

トラック・ボール

曲を作ってるときは、PCに向かってキーボードを打ったりマウスを触ったりという手間すら省きたいくらい効率的にやりたいと思うんですよね。
何かアイデアが浮かんだら、その興奮してる状態をそのまま音に記録しておきたいと思うので、これだとすごく正確に操作できるんです。
レコーディング・スタジオでエンジニアさんが使っているのを見て、いろいろ評判も聞いて、それで4、5年前に初めて自分で買って使ってみたら、もう手放せなくなってしまいました。
マウスだと、それだけでストレスに感じるくらいなので、制作のときには必ずこれを使っています。音量を1単位で調整したいとか、そういう細かい作業もこれだとすごくやりやすいんです。
手の延長みたいな感じでやれるというか。
マウスに比べるとかなり大きいですから、すべての人におススメというわけではないですが、僕が使っている用途に限ってはこれがベストだなあと思っています。

ICレコーダー

これはベタですけど、アイディアをメモしておくのに使ってるんですが、最近はスマートフォンのアプリに外出先でも吹き込めてしまうので、外に持ち出すことはあまりないんですが、家でキーボードを弾いているのを録音する場合に、スマホだと音がグジャグジャになって、あとで聴き直してもわからなかったりすることがあるんです(笑)。
だから、ある程度いい音で録音できて、でもPCを立ち上げて態勢を整えるというほどの時間は待ってられないというときにこれが便利なんですよ。
他のメーカーにもいろいろ種類はあるんですが、録音マイクが左右に突き出てるものが多くて、それなりに持ち出して使うこともあるので、やっぱりこのコンパクトなデザインとサイズ感がちょうどいいかな、と。
音質もばっちりだし。
今回のアルバム『Music Diner』に入ってる曲も、ほとんどはこれを使って最初のアイデアを書き留めた曲たちですね。


森大輔さん、ありがとうございました!私もトラック・ボール使ってみます。

CHiCO with HoneyWorks CHiCOのちこーっとtime! vol.3[最終回]

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皆さんこんにちは!
ちこっとtime 1回、2回と書かせていただいてきましたが今回で最終回です(´・ω・`)
最後までお付き合いください♪

今回の赤色はこのスピーカー!写真だと分かりにくいですが、手のひらに乗るくらい小さいのです!

CHiCO with HoneyWorks

このスピーカーは今年の1月にHoneyWorksのshitoさんから誕生日プレゼントでいただいたものです。
Bluetoothに繋げばどこにでも?持っていけるそうな…(外出の際には持っていきませんけど!(笑))
私はよくお風呂場に持っていっていきます(´ー`)
お風呂の中ってすごくいろんな事が頭に浮かんだり集中できる場所だと思うんです。
なので、曲を聴きながらライブをイメージしたり、他のアーティストさんの感情の出し方やテクニックをじっくり聞いて、
次のレコーディングの参考にしたりしています。

4月には新曲「恋色に咲け」が皆さんのお手元に届いて、今後のライブでお披露目していく機会が増えると思うので、沢山愛用して皆さんに最高の音楽を届けられるよう頑張っていこうと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
またの機会に!ではでは(o”ω”o)ノ

DIV[ダイヴ]、新作を携えたワンマンツアーを経て、初の日比谷野音ワンマン『DIVE!!!』決定!!

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DIV[ダイヴ]

インタビュー/東條祥恵

新作『EDR TOKYO』発売で話題を集めるDIV[ダイヴ]は、CHISA(Vo)、将吾(Gt)、ちょび(Bs)、satoshi(Ds)からなる気鋭のヴィジュアル系バンド。最新作で彼らはなぜデジタルとロックを融合させたEDMならぬ“EDR(エレクトリックダンスロック)”というエッジーかつデジタルなバンドサウンドを打ち出したのか。また、メンバー全員が作詞・作曲を平等に行なうDIVならではのバンド論とは。全国ワンマンツアー『今夜は熱帯夜』を経て、10月10日にはバンド史上最大キャパとなる初の日比谷野外大音楽堂での単独公演も決定した彼らに、たっぷり話を聞いてみた。

──まず最初に基本的な質問なんですが、DIVの表記に“E”がない理由から教えて下さい。

CHISA 「E」をとった方がカッコいいかなと。ウチは最初から「4人でやる」というバンドのコンセプトがあって。それは将吾に「俺が認められるギタリストがいないから」というのがあったからなんですが(笑)。Eはアルファベットで5番目にあるじゃないですか?ウチには5人目はいないからEを消して、この4人で飛び込んでいくぞという意味でDIVにしました。

──そんな意味があったんですね。それから、メンバー全員が作詞・作曲をやるというのはDIVのバンドカラーであり売りだと思うんですが。これもいまの「4人でやる」というお話から派生してきたことなんでしょうか。

CHISA いや、ウチは全員作詞作曲ができたんで4人でやるようになったんですが。そこはメンタル的な平等というのかな。ステージに立ったときに「俺楽器だし」じゃなくて、「これは俺の曲だ」という気持ちでライヴをやってたほうがバンドとして素敵だなと思うんですよね。そこにその人がいる意味があるし、自分の曲がきたらこみ上げてくるし気持ちが込められるじゃないですか?ウチは音はデジタルですけど(笑)、4人みんなで立ってる感はすごいありますよ。バンドの携わり方として、元となる部分はそうありたいなと思ってます。

──このようなDIVならではの4人全員参加型のバンド論が貫かれているなか、最新作『EDR TOKYO』でサウンドをEDRに振り切ったのはなぜだったんですか?

CHISA これまでは、やる楽曲もメンバー各々がやりたい音楽を尊重するバンドでもあったんですよ。だから、結成して1年ぐらいはデジタルもあります、生っぽい曲もあります、ヘヴィな曲もありますとバリエーションに富んだ曲をやるバンドだったんですね。でも、いまのままだとウチらを初めてライヴで観た人は、あまりにもいろんな曲がありすぎちゃって“こういうバンド”という強い印象が残らないなと思ったんです。それで、去年の夏ぐらいにいまは一つのコンセプトに絞ってやってみたいという話し合いをしたんですよ。そこからEDMとロックバンドというのをコンセプトにやってます。

satoshi それまでもアルバム『SECRET』のリード曲(「SECRET NIGHT」)でやったりはしてたんですけど、(シングルの)「イケナイKISS」からはそのカラーをさらに推し進めて。今回はアルバム全曲がそういう曲ばかりなんですね。アルバムを一つのコンセプトに従って作ったのはこれが初めてですね。

──その結果、バキバキのデジタルな前半から中盤で1度チルアウトし、後半はデジタルにがっつりバンドを重ねるなど、バンドじゃないみたいなんだけれども、しっかりバンド感も残るという作品が仕上がった。

CHISA 矛盾してるんですけどね(笑)。バンドの人がデジタル取り入れてもデコレーションでしかないことが多いんですけど、僕らバンドであるのは揺るぎないけどデジタルも本気。そういう相反するものを混ぜようとしているので、その2つの整合性はかなり全員意識してやりましたから。そこが今作のDIVの醍醐味ですね。

──その2つの相反するものをここまでエッジーかつスマートなサウンドに構築していく、そのプロセスは大変だったのでは?

CHISA いまのDIVが進化したらこうなるっていうお手本みたいなバンドがいてくれたら参考になるのにと思って、探したけど。

将吾 俺が探した限りではいなかったな(笑)

satoshi EDMを取り入れてるロックバンドさんはたくさんいますけど、大概曲の展開がやたらと多くなったり曲も長めなんですよね。

──確かに!けれどもDIVはそれを歌ものとしてきっちりアレンジしてますからね。

将吾 だから、新しい作品になったと思う。ギターでも新しいことをたくさんやってるし。

CHISA 曲もデジタルなもののなかでバリエーションあるものができたと思うし。いままでとは違うアルバムになったんじゃないかな。

ちょび みんなそれぞれ持ち寄った曲がバリエーションに富んでて、歌詞にも4人の個性がそれぞれしっかり出てるところもDIVの醍醐味だと思います。

──今作を出してからは、オーディエンスのライヴのノリも変わるんじゃないですか?

ちょび そこも一つの楽しみですね。

satoshi お客さんの熱心さはヴィジュアル系の誇れる部分だと思うんですよ。参加するという気持ちがすごく強いので、こちらが意図してないノリまで生み出して楽しんでくれたりしますからね。僕らが音楽として提示しているものはきっと軽く超えてくるでしょうね。

──ここまでEDRに振り切ってても、DIVはヴィジュアル系バンドなんですか?

CHISA 元々はヴィジュアル系ですよ(微笑)。いまでも出てるイベントはそうですし。

ちょび CDが置いてあるコーナーもヴィジュアル系ですからね(微笑)

CHISA でも、「ヴィジュアル系です」といって得するほどヴィジュアル系っぽいこともしてないんですよ(笑)。だから、自分たちとしてはあんまりそこを真剣に考えたことはないです。ヴィジュアル系をバカにするつもりは全然ないんですけど、でも僕たち同様いまの若いバンドを見てると「ヴィジュアル系こそもっと自由にやったらいいのに」とは思いますね。僕が高校生ぐらいの頃に見ていたヴィジュアル系はそうだったイメージがある。いまのヴィジュアル系は“ヴィジュアル系”をやってる感じがするんですよ。ヴィジュアル系こそ、好きな洋服を着て好きな髪の色、髪型にして、好きな音楽をやったらいいのって。僕らはそこは自由にやらせてもらってます(微笑)

──では、まもなく始まるワンマンツアー『今夜は熱帯夜』についても聞かせて下さい。こちらはどんなツアーになりそうでしょうか。

satoshi いまのところいいとこどりだと思います。いままでのDIV、そして新しい『EDR TOKYO』を出したDIV、その両方のいいところがすべて観られるライヴを目指しています。なので、初めて来る人もいままで来てる人も、音楽的にもライヴ的にもすごく完成度が高いものが観られると思います。

──『EDR TOKYO』のサウンドを再現するにあたって、ライヴにDJセット入れたりする予定はあるんでしょうか?

CHISA ないです。マニピュレーターはいますけど、ステージ上は4人だけ。

──では、このツアーを経て10月10日に日比谷野外大音楽堂で行なうDIV初の野音ワンマン『DIVE!!!』。こちらは、どんなものにしたいと思ってますか?

satoshi ツアーを超えたものを披露します。ツアーとは段違いだと思いますよ。

──事務所の先輩であるMUCC、そのあとにやったギルガメッシュ共々初野音は雨という天気が続いてるんですが(笑)。DIVは大丈夫でしょうか。

CHISA 統計によると1年で一番晴れの日が多いらしいです。10月10日は。

──本当ですか?それを聞いて安心しました(微笑)

CHISA でも、これで雨降ったらしょうがないです。

ちょび 雨天決行って書いてあるし(微笑)

将吾 逆に濡れながらやってみたいけどね。

satoshi でも、雨とか晴れとか関係なく、いいライヴになると思いますね。

──では、野音に向けてそれぞれの抱負を聞かせて下さい。

将吾 バンドとしてもギタリストとしても新しい何かを見せるつもりではあるので、野音に来てね。

ちょび DIVとして最大キャパなので、見たことがない景色が見られるのがすごく楽しみですし。自分が昔ここでライヴを観て、「すごい!」って憧れてた場所なんで、その野音に自分が立てること自体、本当に嬉しいんですよ。だから、自分も「すごい!」って憧れられるような存在になるためにも、かっこいいステージにしたいですね。

satoshi いいライヴがしたいです。それだけですね。僕らは不器用なバンドだから、MCで人を感動させるとかできないんですよ。この人(CHISA)嘘いったりできないんで(笑)。僕らは音楽でしか自分やバンド、音を表現できない。だから、当日は自分が納得がいく形で音楽をやって、お客さんとバンド、関わってくれる人たちが「DIVの野音やってよかったね」とみんなが幸せな気持ちになれる1日にしたいですね。そのためにこれから始まるツアー、制作、毎日の生き方一つ一つを大事にして日比谷の当日を迎えたいと思っています。

CHISA 僕は来てくれた人のハートを揺さぶりたいです。曲はEDR、デジタルできっちりしてるけど、来てくれた人に歌を届けてるときは、その人の気持ちの奥を揺さぶれたらいいなと思ってる。この日までにどういう自分になれるか、いまは、自分も楽しみでワクワクしてますね。だから、俺を観に来いというよりは、そこに向けて自分も戦ってる感じです。これからどういうライヴをして、どういう練習をしてというのがすべて野音のステージに立つ自分につながると思うんで。一人でも多くの人に観て欲しいんですけど、それ以上に、来てくれた人の心に何かを残していけたらいいなと俺は思ってます。もちろん、野音ならではのド派手なステージを用意したいなとは思ってるんですけど、自分たち自身がちゃんとそれにかなうバンドになって当日ステージに立ちたいと思います。

ゲスの極み乙女。「ゲス乙女大集会~武道館編~」DAY2 2016.3.31(thu)日本武道館ライブレポート

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ゲスの極み乙女。

2016年3月31日(木)日本武道館
Report:兵庫慎司

1月13日にリリースされたメジャー2ndアルバム『両成敗』のリリース・ツアーの東京公演、日本武道館2デイズの2日目。
下のセットリストのとおり、全24曲、『両成敗』収録の全17曲をすべてプレイ。本編はMCが入ることも曲間が空くこともなし、たまにはさまる映像を除くと18曲ノンストップ。「id1」では休日課長とゲスト=Nabowaの景山奏がふたりでアコースティック・ギターを弾き、川谷絵音が歌い、ほな・いこか&ちゃんMARI&オカシラ&えつこがコーラスをつけたり、「いけないダンス」ではオカシラがバイオリン、えつこと絵音が鍵盤を弾いたり、というようなバリエーション・ポイントもあったが、音楽以外の何かにそれる時間はない。

ゲスの極み乙女。

脱線感も余興感もゼロ、ただひたすらに楽曲を次々と連射していく、ストイックというかアスリートのようなステージングで、スタンドの斜め後方までびっしり入ったオーディエンスを、熱狂させ続けた時間だった。
そう、今「熱狂させ続けた」と書いたが、そのストイックなステージに対するオーディエンスの反応、まさに熱狂以外の何ものでもなかった。先行シングルになった曲はもちろん、それ以外のアルバム収録曲に関しても、イントロが始まるたびに大歓声が湧く。で、歌う歌う、身体を揺らす揺らす、踊る踊る。出たばかりのアルバムの曲たちを、自分の肉体の一部になるくらい聴き込んでからこのライブに臨んでいるんだなあ、ということが、反応を見ているだけでわかるレベル。

ゲスの極み乙女。

この光景を見ていると、ゲスの極み乙女。って、リスナーの耳や感性を進化させているんだなあ、ということを改めて痛感させられる。誰もが指摘していることなので今さら書くのもナンだが、ゲスの極み乙女。の音楽そのものは、いわゆる「わかりやすい!」「キャッチー!」「とっつきやすい!」みたいなものではない。「何このアレンジ!?」「何この演奏!?」「何この曲展開!?」みたいな、日本のロック/ポップスのセオリーには収まらない、意外性に満ちた、ラジカルで、ある種アクロバティックとさえ言っていいものだ。メロディがきれいでわかりやすいから、そこがとっかかりになっているのかもしれないが……いや、違うな。確かにいいメロディだけど、あれもいわゆる日本のロック/ポップスの既存のフォーマットに沿ったメロディではないし。

ゲスの極み乙女。
要は、このバンドが成功し続けていくことが、イコール、音楽の可能性を広げ続けていることとイコールだ、という話だ。とまで言うと大げさか。いや、大げさじゃないな、やっぱり。以前、僕の友達の息子(高2)がバンドでゲスの曲をコピーしていて、「ゲスやんの?そんな難しいのやんなくても!」と驚いたことがある。案の定ちゃんと演奏できていなかったが、気迫は伝わってくる演奏だった。ちょっと楽器やってればあれが難しいか簡単かくらいはわかる、それでもやりたくなる、ってことなんだろうなあ、と思った。

ゲスの極み乙女。

なお、アンコールではMCを解禁、ファンにお礼の言葉を述べたり、ちゃんMARIがアリーナ・1階・2階と分けて「コポゥ!」コール&レスポンスを求めたり、絵音が大学時代に休日課長と出会った頃の話をしたりして場をなごませる。
そこから突入した「続けざまの両成敗」の間奏では、ステージ上手に設置されたスタンド付きのギターに4人が集まり、四重奏を披露。
時にキーボードを弾きながら、時にギターを奏でながら、時にハンドマイクでフロントに出てオーディエンスをあおりながら、このライブを全力で駆け抜けた川谷絵音は、二度目のアンコールで「餅ガール」と「キラーボール」を歌う前、「俺は死ぬまで歌うからな!」と叫んだ。楽しさや興奮や歓喜以外にも、本当にいろんなものをこちらに残してくれたライブだった。

ゲスの極み乙女。

11年目を迎えた都市型フェス『SYNCHRONICITY』主催、麻生潤インタビュー「素晴らしい音楽を広めていく手段はフェスだけじゃない」

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2016年で11年目を迎える『SYNCHRONICITY』が、envy、MONO、downyという日本の音楽シーンを担うバンドたちを中心に開催する新フェス『After Hours』とコラボレーションし、さらに熱量と強度を増した『SYNCHRONICITY’16』として開催される。
いまや都市型フェスの代表格と言える存在となった『SYNCHRONICITY』だが、このたび主催者である麻生潤氏にインタビューする機会をいただけることに。長年にわたってフェスを開催してきた信念やスタンス、そして過去の衝撃エピソードなど、ざっくばらんに語ってくれた麻生さん。その言葉の端々から、『SYNCHRONICITY’16』がこれまで以上に多くの音楽ファンを満足させてくれる、革新的なフェスになるであろうことが確信できた。

──まずは、麻生さんの音楽遍歴から教えて下さい。個人的に掘り下げているジャンルはあったりしますか? 意識して音楽を聴くようになったのはいつ頃からでしょうか。

麻生潤 もともと24歳くらいまで音楽やってたんですよ。そのときに出会ったのが、いま沖縄に住んでる犬式の三宅洋平とかだったりして。そこではチラッと挨拶するぐらいだったんですけど。で、自分のバンドの主催でイベントもやっていました。そのバンドが解散した後に立ち上げたのがクリエイターチーム-kikyu-です。本当は新しいバンドを組もうと思っていたんだけど、なかなかいい出会いがなくて「だったら他のことやろう」って25歳のときに。

当時、犬式(当時はDogggystye)の周りにはSOIL&”PIMP”SESSIONSとかLoop JunktionとかDachamboがいて、横浜方面ではSPECIAL OTHERSとかがいて。もともとあのへんの音楽がすごい好きなんですよね。僕もバンド時代はソウル・ファンク・ロックみたいな、レッチリをもうちょっとファンク寄りにしたような音楽をやってて。バンドサウンドのダンスミュージックがすごく好きだったので、そこらへんから広がっていった感じですね。

それで2002年から吉祥寺のSTAR PINE’S CAFEなどでイベントを手がけつつ、2005年に(第1回)『SYNCHRONICITY』を開催したんです。今でもダンスミュージックとか踊れる要素はどこかしらにありますね。また、ブラックミュージックの中でも喜怒哀楽を皆で感じ合うというソウル(特にゴスペル)的なグルーヴがすごく好きで、それはルーツの一つです。

──最初の開催、会場はどこでしたか?

麻生 2005年はUNITで、SaloonとUNICEまで全部使ってやりました。忘れもしない11月25日、エレグラ(00年にスタートした屋内レイブの大型イベント『electraglide』。現在は休催中)と一緒の日っていう……。今ではちょっと想像つかないかもですが、結構競合してたんですよね。

あの頃は、ダンスミュージックとライブミュージックのクロスオーバーが起き始めている時で、そういうエッセンスをギュッと閉じ込めたクロスオーバーなライブミュージックを届けたいと思ってました。DJも充実していてHIKARUくんとかKENTARO IWAKIくんとか、素晴らしいDJたちに出てもらってましたね。また、その頃からセカンドステージも設置していて、都市部ならではのフェスのようなボリューム感でやりたいと思っていたんです。

──現在のようにフェスが乱立する以前から活動していたんですから、先駆けと言えるんじゃないですか?

麻生 そうですよ! 先駆けですよ!(笑)

──UNITはその後も会場として?

麻生 2007年にやりましたね、2006年はもう疲れちゃって(休催)。それまでアーティストだったから、呼んでもらう立場だったわけで。でも実際にアーティストではない立場でイベントをやってみたら、大変で大変で…。終わって残った予算も数万円ですよ(笑)。ま、初開催で赤字にならないだけ良かったんだけど。(笑)。友達のアーティストにも多数出演してもらったんですけど、皆はビールとか飲んで楽しんでるのに、自分は汗かいて必死に走りまわってるっていう…。中途半端にアーティスト癖が付いてるもんだから「こんな大変なのもう二度とやらねえ!」って。でも結局やっちゃった(笑)。本当、今思えば未熟だったんですけどね。でも一番始めはそんな感じでしたね。それ以降は途切れず開催してます。

──渋谷に会場を移した理由はあったりするんでしょうか?

麻生 渋谷に移したというよりも会場を移さざるを得なかったっていう(笑)。2007年の頃はまだクラブの要素が強くて、運営もすごくラフだったんですね。そういうラフさ加減もあってクラブパーティーのイメージでやってたら完全にキャパオーバーを迎えてしまって…。2008年に倍くらいの規模のO-EASTへと会場を移したんです。

──とはいえ、複数会場で開催するようになったのは規模が大きくなったという理由もあるんですよね?

麻生 そうですね。何度かO-EASTのみで開催した後、duoを加え、O-nestを加え、そして今回はO-WESTまで加えて規模を拡大しました。ただ今でも、表現しきれてない、やりきれていないことってたくさんあります。『SYNCHRONICITY』は続けるということにこだわって開催し続けているので、徐々に徐々に形にしていっている感じです。「野外でやってよ!」って言われたりもするけど、「いや、誰がケツ持つのよ?」っていう(笑)。『SYNCHRONICITY』は打ち上げ花火みたいなフェスじゃないんで、そう簡単にできるものでもない。ただ、信頼関係を大切にして、本当に内容にはこだわってます。また、無くなったイベントやフェスも多いじゃないですか。うちは2005年に初めましたけど、(同世代のイベントで)いま残ってるのって、僕の記憶では『TAICOCLUB』(※2006年から開催)くらいですからね。あんなに大きかった『METAMORPHOSE』もなくなっちゃうし、『Sense of Wonder』も『KAIKOO』も……、それぞれ個性的で素晴らしいフェスだった。それだけフェスって大変なんです。

日本でのフェス人口って多そうに見えて多くないから、そんな中でしのぎを削っていくのって本当に大変だと思う。簡単に赤字くらいますからね。小さいイベント会社が主催で野外やって失敗したら、それこそそれだけでつぶれてしまうくらい。そんなのたくさん見てきてます。『SYNCHRONICITY』でも3ケタの赤字ありますからね。一年前から準備進めて赤字って相当辛い。(笑)。いや笑えないか。(笑)。

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初めて行ったライブは?~一青窈編~

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一青窈
Photo:横井明彦

一青窈が初めて行ったライブは?

CHAR25
編集部:一青窈さん、初めて行ったライブを教えてください!

マドンナ

過去に何度か来てるんですよね。わたしは90年に行ったんだと思います。13歳ですね。
マイケル・ジャクソンも同じ時期に見に行って、しかもその後にはMCハマーに行ってるんですよね(笑)。メジャー志向でした。
マドンナは、とにかく“かっこいいなあ”と思ってアルバムを買って、それで英語を勉強したっていう感じですかね。
「イマキュレイトって何?」とか「マテリアルガールって何?」みたいな(笑)。
最初にザッツ・エンターテインメント!っていうライブを見ちゃったから、“こんなこと、したい!”と思ったはずなんですけど、そこでわたしの場合はミュージカルに興味を持って、「サウンド・オブ・ミュージック」に感動し、「天使にラブソングを」に感動しっていう。「コーラス・ライン」とか。
で、木の実ナナさんや細川俊之さんに憧れる、みたいな。
ショー・ビジネスって素敵!と思ってましたよね。

ただ、日本語のミュージカルを見て“日本語じゃないな”と思い、でも英語は自分にはしっくり馴染む言語ではないし、中国語はどうだろう?みたいな、そういう意味で気持ちが混沌としていた時期でもありました。
台湾の民謡みたいな音楽も聴いてるし、“わたしの表現は何だろう?”って考えたり。
それでも、やっぱりマドンナが好きだったから、メイクとかマネしてました。
母がいないところで紅いルージュをこっそり塗って遊ぶ、みたいな。
それから、ポニーテールにして、知り合いのおじさんの紅い車のボンネットの上でのけぞってみたりして(笑)。
すっかり、アメリカン・カルチャーにヤラれてました。

CHAR25
一青窈さん、ありがとうございました!


教えて!愛用品~安藤裕子編~

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安藤裕子

安藤裕子の愛用品は?

イケコ
編集部:安藤裕子さん、愛用品を教えてください!

エキナケア(飴)

エキナケアという飴をマネージャーに常備してもらっています。
鼻炎が悪化しそうな時に舐めるとちょっと落ち着くのです。

安藤裕子 愛用の品

イケコ

安藤裕子さん、ありがとうございました!

デビュー20周年記念ベストアルバムを本日リリース!デビュー日の翌日5/14(土)に、アニバーサリーライブを開催!

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PUFFY

インタビュー/永堀アツオ

──今年5月にデビュー20周年を迎える心境を聞かせてください。

大貫亜美(以下亜美) 人が成人する年月と考えると長いな~と思いますけど、あっという間な気もしないでもないですね。

吉村由美(以下由美) 20周年に向けてどうとか、『ずっと一緒にやっていこうね』って話し合ったこともないし、今後もするつもりもないですけど(笑)、お互いにそれなりの頑張りがないと続かないことだとも思うんですよ。そう考えると、二人がやっていこうとする努力もあったと思うし、お互いに頑張ったなって思いますね。

亜美 まぁー、怒涛で激動だったよね。激しい波に飲まれてきた。

由美 二人がPUFFYというものを面白がって、みんなで楽しいものを作っていこうぜっていう気持ちがあったのは大前提だけど、ただ楽しいだけの20年でもなくて。『10こあるうちの1こでも楽しければ、残りの9こはなんとかなるや』みたいな感じで1年が過ぎていって。その積み重ねで20年経った感じですね。

──20年目のベスト盤に関してはどう考えてました?今作は2枚組でシングル曲をリリース順に並べてます。

亜美 最近は親子3代で聴かれるという方も増えまして(苦笑)。時系列を追って組むことで、私たちのデビュー当時のことを知らない方に一番優しいアルバムになるんじゃないかなって。

由美 自分たちにとっても順番に並べたことで、より感動が深まったなというのがあって。最終的には、恥ずかしい曲が1曲もないし、懐かしいとは思っても古いなと感じる曲も1曲もない。いい曲ばかりだな、PUFFYって再確認しました。

──全34曲が収録されていますが、どの辺でグッときました?

由美 民生さんのプロデュースを離れた『あたらしい日々』あたりですね。アメリカに行ったり、いろんなことで揉まれた時のことを思い出して。PUFFYに対しての責任感が増してた時期だったし、毎日、必死でもがいてたなって思いました。

亜美 私は、由美ちゃんが言ってる1枚目を過ぎて、2枚目の『マイストーリー』あたりで、いいことやってんなって思ったんですよ。マスタリングでディスク1を一通り聴いた後の感動を持ちながら、だんだんと進んでいって。『素晴らしいな、PUFFYは!』って初めて思ったかも。

由美 最後の方は頑張って攻めすぎて、とっちらかってる感じもたまらないね。

亜美 うん、気がつけば、後半めちゃワチャワチャしてんなって(笑)。

──ヒャダイン、OKAMOTO’S 、フラカンときて、最後に新曲として、 久保みねヒャダのこじらせナイト。とのコラボ曲 抱きたきゃ抱けばEじゃNIGHT☆。が収録されてます。

亜美 久保みねヒャダさんから『エロいPUFFYを見てみたい』と言われて(笑)。変な曲だけど、すごくキャッチーで頭から離れないんだよね。

由美 めっちゃ歌いやすかった。でも、親にはあんまり聴かせたくない(笑)。

──(笑)タイトルにはどんな思いを込めましたか?

亜美 似たようなタイトルのアルバム(『非実力派宣言』)がありますが、ご本人の森高千里さんから『いいですよ』って言って頂いたので、今こそと思って。

由美 ずっと温めてたタイトルがやっと陽の目を浴びたんだよね。

亜美 そう。『だらだらしてる』と言われ続けた20年。今こそ、反旗を翻す時期じゃないかな、と。聴いていただけるとわかるように、『私たち、力を抜いたことなど、一切ございません!』という意思表明になっております。

──あはははは。全力で楽しむ姿勢はCDでもライブでも伝わると思います!アニバーサリーツアーも決定してますね。

由美 何を歌えば20周年っていう気分になるのかは悩みどころですが、『PUFFYって20年経ってもめっちゃ面白いね。久々にスカッとしたわ』って言いながらお家に帰ってもらえるライブをしようって思ってます。

亜美 せっかくベスト盤も出すので、みんなで一緒に歌えるような曲をやれたらいいかなと思いますね。また、スケジュールを調整したり、一緒に行く人を探したりとか。いろんな事情を乗り越えてきてくださる方たちがかけた手間に見合うような内容にして返したいですね。

BELLRING少女ハート vol.3[最終回] 東京最凶アイドルInterview

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BELLRING少女ハート

Q. 普段からMCも挟まず全力で1時間以上歌い踊る姿は狂気に見えますが、ライブ中はどんなテンションですか?

朝倉みずほ 喜怒哀楽 だと思いました。あんまり哀しいは無いですけど、笑ったり怒ったりします。テンションは自分に任せててわからないです。

柳沢あやの ライブ中は夢中になってるのでよくわからないけど、終わった後は感情が溢れ出してよく泣きくずれてますね、、、、すいません。でも10分くらいしたら落ち着くので大丈夫です。泣いてる理由があるときもあるけど(自分に納得いかないとか)、わけもわからず泣いてるときも多いです。あ、生きてる~!!って感じがスル!

カイ アゲアゲな曲の時はウッヒョーイという感じで、落ち着いた曲の時はスンッ…という感じです。ライブ全体的にはギャハハ~!となぜか笑ってしまうことが多いです。ライブ前にたくさんご飯を食べてしまった時は最後ほうにオゲ~~と気持ち悪くなって毎回反省します。

甘楽 前回ワンマン『Q』がトータル35曲だったのですが、ヘトヘトでめちゃくちゃキツかったです!本当はヘトヘトだけどヘトヘトを見せるわけには行かないから、全力でおりゃーって感じで飛んだり足あげたり腕振ったりしてます!例えば『タナトスとマスカレード』という曲では、「間奏の激しいダンス→止まる→強めに歌う」というところがあるのですが、私は歌い出した瞬間失神してしまうことがあるくらいキツイんです!だから「止まる」の時間に、あーーってブツブツ言ったり、マイク握りしめたりして苦しさに耐えて気合い入れてます!後は怒られたこととか、自分だけ足が上がってない所を写真におさめられてしまったことを思い出してそんなの嫌だ!!って気持ちでやっています。辛い時メンバーに笑いかけたりアイコンタクトして元気とやる気をもらったりもしています!笑顔の力は強いです!私は大まかに言うと、ああああくそーーー(白目)って時と、ひゃー♡って時と、世界観に入り込む!って時があります。みんなの視線が自分に向いてる!と思うと鳥肌立ってテンション上がるときもあります。

仮眠玲菜 日によりますが普段よりかは高いです!普段の高いテンションの時とは違うライブの時だけの高いテンション!だと思います、、。

Q. ワンマン『B』が終わったら、どんな感想を言いたいですか?

朝倉みずほ ありがとうございました、を何回も何回も言いたくなるような感じと最高でしたもう一回やりたいですと終わりたくない!!!って思いをしたいです。

柳沢あやの どうだ!やりきったぞ~!って自信を持って言いたい。自分のできること、自分がグループのためにできること、全部限界を超えてすごいものをみんなに見せたい。

カイ 満員御礼!3000人すごい!ありがとう。皆さん来てくれてありがとう。最高のワンマンライブでした~。今日の晩御飯なんだろう。次のワンマンライブに向けて今から猛練習だ~~!

甘楽 自身を持って今年売れるって言ってやりたいです!毎回大きいところでワンマンさせて頂くたびに田中さんに怒られてばかり、落ち込んでしまうことばかりだったので、やり切ったー!という気持ち良さが欲しいです。そして、自分とベルハーに自信を持って、売れる宣言したいです!

仮眠玲菜 とっても最高でした。・°°・(>_<)・°°・。今までのライブで1番楽しくて本当に最高でした!!!見渡す限り人でいっぱいで感動しました、、!!って言えるライブにしたいです。

Q. 有名になりたいですか?

朝倉みずほ 街で見かけられたらキャーキャー言われて写真撮ってくださいって言われるくらいなりたいです。

柳沢あやの なりたい!今年はソロもやりたいし、女優さんだってやりたい。けど、そのためには今のベルハーでもっと知名度あげたいなって気持ちが大きいです。

カイ 有名になりたいです。みんなが優しくしてくれそうだから。話しかけたりしてくれそう。

甘楽 なりたいです!やれることの幅も広がるし、やりがいも増えると思うから。はやく売れたいねってメンバーと話したりもしています。ベルハーのために頑張ったり諦めたりしてきたし、ベルハーが好きなのでベルハーで売れたいです。あと、ベルハーで売れたらかっこいいと思うから。ワンマン『B』でその夢にぐっと近づけるようなライブをしたいです。ベルハー売れるなって思わせたい!

仮眠玲菜 なりたいです!なります!街に出れば、え?あれベルハーのれーれじゃん!なんて言われるぐらいにはなりたいです!

「教えて!愛用品」~やなぎなぎ編~

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やなぎなぎ

やなぎなぎの愛用品は?

イケコ
編集部:やなぎなぎさん、愛用品を教えてください!

薬草キャンディー

ハチミツ専門店「ラ・メゾン・ド・ミエール・ナミキ」の薬草キャンディーです。
それを毎回必ずライブ前後に持ち歩いて、本番ではお湯に溶かしてステージドリンクとして飲んでます。アメをなめながら歌えないから(笑)
薬草だからノドにいいし、風邪にも効くし、ほどよくお砂糖も溶けているので、ホッとして緊張もほぐれるんです。
薬草独特の匂いもいいんです。松ヤニやたんぽぽなどいろいろな風味がありますが、私はすみれが一番おいしくて好きです。
色もかわいいのでオススメですよ。

やなぎなぎ

イケコ
やなぎなぎさん、ありがとうございました!

風間俊介、しょこたん、芋洗坂係長が出演する『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』の主役が決定!

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『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』出演キャスト。(※テリー役の風間を除く)

4月19日(火)に麹町の日本テレビ麹町ビルにて『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』のキャスト発表会が行われた。

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は、シリーズ累計6,600万本以上を出荷している国民的人気ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズを元にしたアリーナショー。大きな空間を使うからこそ実現した大掛かりな演出に、観客参加型のライブ性が加わり、まるで『ドラゴンクエスト』の世界に入ったかのような感覚で楽しめる超大型エンターテイメントとなるようだ。

今回の記者発表は、主人公である「勇者」役のお披露目が目的だが、最初にステージ上に現れたのは3人の主要キャストたち。「パーティーが集まり、遂にゾーマを倒しに行くんだなという実感が湧いてきた」と語るジャニーズの風間俊介が演じるのは『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のキャラクター”孤高の剣士”テリー。次いで登場したのは『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のキャラクター”最強を夢見るお姫様”アリーナ役の中川翔子だ。熱心なゲームファンとして知られる中川は「こんなにワクワクする事はない。この夏、皆さんと一緒に伝説を作るかと思うと武者震いする。命を賭けて挑みたい」と語った。そして大きな荷物を背負ってラストに登場したのが、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に登場し、スピンアウト作品『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』では主役にステップアップした人気キャラクター・トルネコ役を務める芋洗坂係長だ。トルネコそのままと表現する他ない巨体を誇る芋洗坂は「48年間、このために役作りをしてきた」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。

トルネコのお腹を触りながら「最初は特殊メイクかと思ったけど、純粋な腹(はら)です!」と語るアリーナ役の中川翔子。

 

3人の主要キャストたちが見守る中、オーディションでおよそ700人の中から選出された舞台上に現れた勇者役は、エンターテイメント集団「Shya 7(シャナナ)」所属の松浦司(まつうらつかさ)。本公演のベースとなった『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の主人公を思わせる凛々しく意志の強そうな目が印象的なイケメンだ。起用の決め手となったのは、舞台やダンスイベントなど様々なイベントやテーマパークのショーへの出演で培ってきた身体能力、そして「見ていると自分のことのように応援したくなってくる(プロデューサー・依田謙一氏)」「遠くから見ても勇者だと感じられる(演出・金谷かほり氏)」という「選ばれし勇者」としてのオーラを持っていた事にあるようだ。

勇者役の松浦司が生まれたのは、奇しくも本公演のベースとなった『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売された1988年なのだとか。

会見中の勇者、アリーナ、トルネコ。しっかりと作り込まれた衣装にも注目して欲しい。

会見中の勇者、アリーナ、トルネコ。しっかりと作り込まれた衣装にも注目して欲しい。

 

松浦のお披露目後に、テリーを演じる上での意気込みを尋ねられた風間は「例えば”はやぶさ斬り”は、ゲームだと2回攻撃するということしか分からない。これまでゲームをしながら考えてきたことを全て使って表現したい」と熱く語り、客席にいた『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二を微笑ませた。一方、シリーズ最強の女の子・アリーナを演じる中川が力を入れているのは、やはりアクションの稽古のようだ。「回し蹴りが快感で仕方ない。」と語る中川は「限られた時間を全てトレーニングにつぎ込みたい」と語り、会見終了後のフォトセッションでも華麗なハイキックを披露してくれた。それぞれテンション高く意気込みを語る出演者たちを尻目に、トルネコ役に挑む芋洗坂は「とにかく痩せない様に気をつけていきたい」とマイペースなコメント。お笑い芸人らしく会見のオチを担当し、パーティーに貢献していた。

[画像左]華麗なハイキックを披露し、報道陣を驚かせたアリーナ役の中川翔子。「暇さえあれば練習している」というのは本当のようだ。 [画像右]芋洗坂係長と言えばダンスの名人。公演中にはトルネコの特技「ステテコダンス」を使った観客参加型のイベントも。「踊れる格好で来てくださいね」(芋洗坂)とのこと。

[画像左]華麗なハイキックを披露し、報道陣を驚かせたアリーナ役の中川翔子。「暇さえあれば練習している」というのは本当のようだ。 [画像右]芋洗坂係長と言えばダンスの名人。公演中にはトルネコの特技「ステテコダンス」を使った観客参加型のイベントも。「踊れる格好で来てくださいね」(芋洗坂)とのこと。

そんな『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』は、7/22スタート。さいたまスーパーアリーナを皮切りに、およそ一か月をかけて全国5カ所のアリーナにて全40公演を行う。チケットの一般発売は4/23に開始される。

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」ショーの魅力を伝える特別番組が4/30(土)放送決定!

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ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー開催!日本初!超大型ショー誕生SP

この夏開催される特大イベント「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」の魅力を一足早くお伝えする特別番組「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー開催!日本初!超大型ショー誕生SP」が、4月30日(土)午前10時30分より日本テレビ(関東ローカル)にて放送されることが決定した。
主人公の勇者役決定までのオーディションを克明にとらえたドキュメンタリーをはじめ、演出の金谷かほりが自ら演出プランや映像と身体が融合するステージ内容を語り、ついにショーの内容が明らかになる。さらにモンスター制作の裏側に潜入し、登場するキャラクターの一部が特別先行公開される。
さらに、ショーに出演する全国の強豪マーチングバンド7校が本番に先駆けてドラゴンクエストの名曲を番組のためにメドレー演奏!7校合わせて約1,000人の高校生たちが、思いを一つにしてつなぐ感動のクライマックスが見どころだ。

出演は、千秋、倉田真由美、白鳥久美子(たんぽぽ)、椿姫彩菜、金谷かほり。ナビゲーターとして、日本テレビアナウンサーの森圭介が出演する。

お供はギター1本。2人だけで巡る吉田山田初の47都道府県ツアーいよいよスタート!ファイナルは野音でフリーライブ!

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吉田山田

4/24(日)大阪・umeda AKASO公演を皮切りに初の全都道府県ツアー「吉田山田 47都道府県ツアー 〜二人また旅2016〜」をスタートさせる吉田山田。「最高傑作だと思っています」(吉田)という最新アルバム『47【ヨンナナ】』を引っ提げた今回のツアー、そして、8/20(土)日比谷野外大音楽堂で開催される「吉田山田祭り2016」について訊いた。

インタビュー/森 朋之

──初の全都道府県ツアー「吉田山田47都道府県ツアー 〜二人また旅2016〜」が開催されます。どんなツアーにしたいと思っていますか?

吉田結威(Gt,Vo) いろいろ考えたんですけど、「“初めまして”のお客さんも多いだろうな」ということを前提にすると「普段通りでいいんだろうな」と思ったんですよ。ライブの演出に関しては僕がアイデアを出させてもらうことが多いんですが、奇をてらったことをするというよりは、自分たちが自信を持っている“歌”を聴いてほしいなって。いままで積み重ねてきたものをステージの上でやろうという心積もりではいますね。

──「日々」のヒット以降、“初めまして”のファンの方も増えているようですね。

山田義孝(Vo) そうですね。都心から離れた場所に呼んでいただくことも多いんですが、「本当に人が来てくれるのかな?」って思うような場所でも、近所の方々が家族で足を運んでくれたり。こちらから歌を届けにいくことは本当に大事だし、すごく意味のある47都道府県ツアーになると思います。

──デビューから7年が経って、ライブに対する意識も変わってきてますか?

吉田 ライブというものが、より大事になってきてますね。ラジオ、テレビのレギュラーをやらせてもらうことで、表現の住み分けが出来てきたというか、「ライブではライブでしか出来ないことをやろう」って思うようになって。以前は全部ライブに詰め込もうとしてたんです。MCでしゃべり過ぎたり、その場で即興の歌を作ったりしてたんですけど、そうするとどうしても2時間の枠には収まらないんですよね。いまはそうじゃなくて「ステージの上では、しっかり歌を聴いてもらおう」という意識なので。あと、自分では気づかなかったんですけど、家族や友達から「ステージの上でしか見せない顔がある」って言われるんです。日常でテンションが上がることはあんまりないんですけど(笑)、やっぱりステージは特別な場所なんだろうなって。

山田 吉田山田のライブに来てくれる方々は、すごく年齢層が広いんですよ。前は「どうやってライブしたらいいのかな?盛り上がる曲とか、ついてきてくれるかな?」と心配してたこともあったんですけど、最近はそんなに気にしなくなりましたね。帽子を振り回している方もいるし(笑)、座って聴いてくれている人もいて、それぞれの楽しみ方で観てくれているので。

吉田 これも両親が言ってたんですけど、幅広い年齢層の方が一緒に楽しんでいるところを見ると、泣けてくるみたいなんですよね。

──楽曲を作るときから、幅広い年齢層の方に届けることを意識してるんですか?

吉田 そうですね。ずっと残っていく曲って、年齢も性別も関係ない、真理みたいなものが入っていると思っていて。以前は「ある程度、対象を絞って曲作りをしたほうがいい」ってよく言われてたんです。たとえば「受験でがんばってる人」とか「新生活を迎えて悩んでる人」とか。そういうやり方もあると思うんですが、僕らはそういう作り方が得意じゃないのかもしれないですね。

山田 どんな曲が出て来るのか自分でもわからないんですよ、僕は。心温まるような曲を作りたいと思っていても、ドロドロの失恋ソングが出来たり(笑)。チーム全体で「恋愛の歌を作っていきましょう」ということになっても、ぜんぜん違う曲を書き出しちゃったり…。でも、それが大事だと思うんです。その瞬間を切り取りながら、そのときに出来たものを優先するというか。だからアルバムを作るときも、ひとつのテーマで括ることが出来ないんですよね。今回の『47【ヨンナナ】』も、「4枚目のアルバム、7年目」っていうタイトルなので。

──しかも吉田さんと山田さんは、ソングライターとしてまったくタイプが違いますからね。それが吉田山田の魅力につながっているというか。

吉田 ここ2〜3年は一緒に曲を作るというよりも、それぞれ制作することが多いんですよ。この前、ある人に「詞を書いてみたいんだけど、どうしたらいい?」って聞かれたんですけど、そのときに思ったのは「いきなりパッと書けるものじゃないよ」ということだったんです。日常の積み重ね、生きるっていう行動をしているなかで、いろいろなことに直面するじゃないですか。そのすべてに“歌う”というフィルターを通して考えていないと、たぶん詞は出てこないと思うんですよね。この2〜3年はそれを突き詰める時間だったと思うし、だからこそ今回のアルバムは最高傑作になったと思っていて。自分で育んできた心をちゃんと歌に出来たなって。

山田 僕の場合、心が震えるような経験をしなと何も出てこないんですよね。だから、そういう場所に身を置くことが大切なんだろうなって。たとえばファッションショーに出て100m歩くだけで、なんだか泣きそうになったりするんですよ。そういうときは「何だこの気持ち?これをちゃんと形に残さないといけないな」って思うので。すぐには言葉に出来ないし、それが良い意味でフラストレーションになることもあるけど、曲として形に出来たときはすごくスッキリするんですよね。

──『47【ヨンナナ】』の楽曲をライブで聴けるのも楽しみです。

吉田 アルバムが完成するまでは、ツアーがめちゃくちゃ不安だったんですよ。でも、マスタリングが終わって聴いたときに「胸を張ってツアーに行ける」という確信が持てたんですよね。既にふたりでやってる曲もけっこうあるんですけど、すごく手応えはありますね。ただ、今回のツアーは楽器が僕のギターしかないですからね。ギャラは7:3くらいにしてもらわないと(笑)。

山田 いやいや(笑)。僕もタンバリンをがんばります!

──(笑)そして8/20(土)には日比谷野外大音楽堂で「吉田山田祭り2016」が開催されます。野外ライブは好きですか?

吉田 大好きですね!…虫以外は(笑)。以前、大分の山奥にある遊園地で歌わせてもらったことがあるんですけど、時間帯が夜だったから、ライトが当たった瞬間に虫が20〜30匹くらい体についちゃったんですよ。

山田 白いシャツがドット柄に見えるくらいの(笑)。

吉田 そのときに「自分はプロなんだな」って思ったんですけど、歌ってるときに虫が口に入っても、何もなかったかのようにライブが出来て(笑)。でも、外は気持ちいいですからね。僕らは「日常にフィットするような音楽をやりたい」と思っているんですけど、野外の会場だと、日常の音も聞こえてくるじゃないですか。特に夏場はセミも鳴いてるだろうし、そういうところで自分たちの音楽を聴いてもらえるのは楽しいんじゃないかなって。

山田 そうだね。

吉田 野音のライブは僕らにとって唯一の夏祭りだし、すごく楽しみです。去年の夏祭り(2015年8月29日に東京・上野水上音楽堂で行われた『吉田山田祭り2015〜ホロリもあるよ〜』)も楽しすぎて、ステージで「来年もやります」って勝手に言っちゃったんですよ。

山田 僕も野外は大好きですね。外のライブというだけでお客さんの心も開放的だろうし、僕らも含めてスタートの時点から自由度が高いので。雨が降ってもおもしろいだろうし、何が起きても、きっといい時間になると思います。野外でもいろんなことをやりたいですね。いつかはお神輿に乗ったり、花火を打ち上げたりもしたいなって。

──春から夏にかけてはライブ三昧ですね。体調の管理も大変そうじゃないですか?

吉田 もちろん精一杯気を付けますけど、なるようになれと思ってるところもあって。

山田 うん。いままで一度もライブを飛ばしたり、レコーディングで歌えなかったことがないんですよ。

吉田 だからこんなスケジュールになるんですけどね(笑)。「休みがほしい」って口では言うんですけど、そういうふうに言えることがいちばん幸せなのかもしれないですね。僕、3日くらい休むと「何やってるんだろう?」って落ち込んでくるんですよ。47都道府県ツアーをやり終えても、それで今年が終わるわけではないし、得るものもたくさんあると思うので。何だかんだ言って、ふたりともマジメですからね(笑)。

■ツアーに向けコメント到着!!


初めて行ったライブは?~PUFFY編~

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PUFFY

PUFFYが初めて行ったライブは?

イケコ
編集部:PUFFYのお二人が、初めて行ったライブを教えてください!

大貫亜美
「シャネルズ」

人生初はシャネルズですね。
幼稚園か小学1年生の時に親と一緒に原宿のルイードに行って。
子供ながらにMCも楽しめたのを覚えてますね。
お父さんがドゥーワップやR&Bが好きだったので、その後、キングトーンズやレイ・チャールズも見に行きました。
レイ・チャールズは「エリー・マイ・ラブ」がヒットしてる時だったんだけど、ライブでは歌わなくて。
心底がっかりしたんですよ。
ヒット曲を歌いたくない気持ちもわかるけど、それをやるとがっかりするっていう気持ちも非常に分かるので、PUFFYのライブでは、初めての人に優しく、やってる本人も満足するような選曲をいつも考えてます。

吉村由美
「チェッカーズ」

小6か中1の時に大阪城ホールにチェッカーズを見に行って。
多分、それが自分のお金で行った初めてのライブだと思う。
一番後ろから2番目くらいの席で、当時はまだ巨大なスクリーンもなかったから、米粒くらいしか見えなくて。
チェッカーズが私を見てくれなかったわけではないけど、あまりにも小さかったんですよね。
だから、’98年かな。自分たちが大阪城ホールでやるときは、あの頃の自分がいた、すっごい後ろの席にいる人たちの方だけを向いて歌おうっていうくらいの気持ちがありました。
デビューしたばかりで余裕はなかったけど、そういうことを考えながらステージに立ってましたね。

イケコ
PUFFYのお二人、ありがとうございました!

夏木マリ 「MARI NATSUKI MAGICAL MEETING TOUR Live&Talk 2016」 ツアー初日をレポート!

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夏木マリ4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST

2016年4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST
Report:兵庫慎司
Photo:HIRO KIMURA

ゆず・岩沢厚治、フラワーカンパニーズ・鈴木圭介、電気グルーヴ・石野卓球が新たに曲を書き下ろし、以前曲提供やプロデュースで関わった忌野清志郎の曲や斉藤和義の曲も収録されたニューアルバム『朝はりんごを食べなさい』をリリースした2日後、全国ライブハウス・ツアー全11本の初日。なお、昨年初めてのライブハウス・ツアーを行った時は「最初で最後のツアー」と言っていたが、いざツアーを回ってみたらオーディエンスからすごくエネルギーをもらって元気になって、またやりたくなった──と、中盤のMCで本人が説明していた。

夏木マリ4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST

赤いフェンダー・ムスタングを弾きながらアルバム1曲目の「Happy Together」でライブはスタート。この前日に起きた熊本地震について、「まず、昨夜の地震でお亡くなりなった方々のご冥福と、今、大変な思いをされている方々にお見舞い申し上げます」と言葉にし、ニューアルバム収録の「神さまへ」(忌野清志郎作曲)、ジェリー・ゴフィンの曲でかつてロッド・スチュワートがカバーしてヒットした(そしてそれに浅川マキが日本語詞をつけた)「それはスポットライトではない」、ライブ初披露となった「ALLIANCE」、去年のツアーでもカバーしたフラワーカンパニーズの「深夜高速」、続いてそのフラカン圭介が曲を書いた「マグダラのマリア」、アルバムのタイトルチューンであり、ゆず・岩沢厚治作曲の「朝はりんごを食べなさい」(MCによると、一緒に飲んで作曲を頼んで歌詞を渡したら翌日には曲が届いた、とのこと)など、次々とプレイしていく。「朝はりんごを食べなさい」の、「Oh-APPLE」の3声のコーラス部分では、客席を1F右半分・左半分・立見&2階席に分けて、それぞれのメロディを指南、全員でハモりにトライ。見事にきれいに決まり、感動的な光景が広がった。

仲井戸”CHABO”麗市作詞作曲の「キャデラック」、斉藤和義のカバー「ささくれ」、そして自らの半生を誕生から現在まで綴ったトーキング・ブルース「60blues」へ。彼女から放たれるひとことひとことに、みんな釘づけになる。ニューアルバムのハイライトであるこの曲が、この日のライブでもハイライトにもなった瞬間だった。

夏木マリ4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST

そしてメンバーがステージを去り、「Live&Talk」のトークのコーナーへ。開演前にフロアにホワイトボードを置き、オーディエンスに質問を書いてもらって、それを読みながら答えていくというコーナーで、昨年のツアーで大好評だった、そしてそこで答えたことがニューアルバムを作るきっかけにもなったという(たとえば『朝はりんごを食べなさい』などがそう)。「岩沢さんはどんな方ですか」というゆずファンの質問にも、自分の生活や人生に対する質問でも、同じようにポンポンと言葉を発していく夏木マリを観ていて、そのファンとの距離感の近さに、改めてしみじみする。さっきMC中にメンバーに話しかけていたトーンとまったくおんなじ。そういえばそのMCの時も、メンバーに話しかけたと思ったら次は客席に話しかけたりもしていた。それでなくても近かった客席とステージの距離、ここでまた一気に近くなる。

夏木マリ4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST

続いてはバンドが再登場(というか、まだトーク中なのにそれをさえぎるようにぞろぞろステージに現れて配置につき、夏木マリ、『あれ?』みたいになっておられました。笑いました。途上国の子供たちと母親を支援する、斉藤ノヴと夏木マリが代表である「One of Loveプロジェクト」に賛同した女性ヴォーカリストたちによるコーラスユニット「and ROSEs」(華原朋美、シシド・カフカ、土屋アンナ、LiLiCo、夏木マリ)が6月8日にリリースするシングル「紅のプロローグ」(作詞作曲はゴスペラーズ・安岡優の書き下ろし)を、本邦初披露。その美しいメロディと言葉に、みんなじいっと聴き入る。

そして石野卓球作曲の「逆走BBA」の打ち込みイントロが始まると、「みんなで踊ろう!」と客席をあおり、みんな立ち上がる。記名性の高い卓球のトラックにバンドが加わったその音、セカンドアルバム『UFO』の頃、バンドと共にライブをやっていた電気グルーヴをバックに夏木マリが歌っているようだった。この日何度目かのハイライト。

ラストは、斉藤和義作詞・作曲の「Player」。この曲がエンディングテーマだった、NHK BSプレミアムのアニメ「山賊の娘ローニャ」が国際エミー賞の子どもアニメーション部門を授賞したことを伝えたあと、情感をこめてこの曲を歌いきり、ツアー初日が終了した。

夏木マリ4月15日(金)渋谷 TSUTAYA O-WEST

楽しさ、興奮、熱さ、涙、シリアスさ、ゆるさなどなどのあらゆる感情が、「順番に」というよりも「同時に」襲ってくるような、本当に濃密な時間だった。というか、おもしろかった、とにかく。

それから、ツアー初日なのに──凄腕メンバーしかいないバンドはまだわかるが、ヴォーカリスト・夏木マリのコンディションが完全に仕上がっていたのにも、びっくりしました。キャリアや年齡を考えると(失礼)、ちょっとこれ、すごいことなのではないかと思う。あと「ほぼノーメイクじゃないすか?」と言いたくなるメイクや、ドレスダウンした衣裳にも、同じようなことを感じました。

相対性理論、本日リリースのアルバム『天声ジングル』、日本武道館での自主企画ライブ『八角形』について、やくしまるえつこに聞いた。

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相対性理論

タイムマシンに乗り込んで、NEW WORLDを探す時空の旅へ。相対性理論の新作『天声ジングル』は、いよいよ人類とコンピューターの境界があいまいになり、かつてのSF映画が現実に変わりつつある中で、我々がこれから向かうべき場所を指し示すかのような、2016年屈指の問題作である。7月22日には日本武道館での自主企画ライブ「相対性理論 presents 『八角形』」の開催も決定。新作とライブについて、やくしまるえつこに聞いてみた。

インタビュー/金子厚武

──やくしまるさんはお父さんの職業が科学者だとお伺いしました。近年のやくしまるさん関連の作品にはその家系を感じさせる作品が増え、それは『天声ジングル』からも感じられました。音楽と科学、その共通点と相違点をどうお考えですか?

魔法に一番近くて最も遠い存在だと思います。

──先日、人工知能Tayの暴走が話題となりました。やくしまるさんはどんな感想をお持ちですか?

彼女は我々から学習しただけ。

──「SOS」から始まって、「おやすみ」に至り、最後に「FLASHBACK」するというアルバムの流れからは、SF/ディストピア的な世界観を感じました。これは意図されていますか?

そうですね。そこに気づいてしまったのなら、また最初に戻ってください。そのためのフラッシュバックです。繰り返すごとに少しずつ上昇してユートピアへ抜け出せますように。

──上で感じた世界観は、ジャケットの印象から来たものでもあります。ジャケットに描かれている女の子について、何か設定があれば教えていただけますか?

NEW WORLDの鍵を持っていることは確かですが、彼女と見つめ合えば、あなた自身が映るはず。

──クレジットを見ると、初めて「ティカ・α(やくしまるえつこの作家名義)」が全曲にクレジットされています。以前相対性理論とソロの違いとして、「スタートラインが大きく違う」とお話されていましたが、その距離感に変化はありましたか?

最終的にその音を出力するのが『やくしまるえつこ』なのか『相対性理論』なのか、という大きな前提の違いは相変わらずです。ただ、『相対性理論』はもともと実体がないようなものだし、やくしまる自身も実体の感覚がどんどん薄れてきているのでその点は似ているかもしれません。

相対性理論

──“弁天様はスピリチュア”は吉祥寺のバウスシアターでのシークレットレコーディングから曲作りをスタートしたそうですが、バウスシアターにはどのような思い出があり、なぜあの場所を使ってレコーディングをしようと思ったのでしょうか?

あそこへはよく映画を見に行っていました。サイレント映画の『月世界旅行』を上映しながら即興演奏をしたこともあります。映画館は密室でありながらあらゆる世界へ連なっています。座標が及ぼす影響や、曲ができあがるころにはすでに時の彼方にある空間という要素も重なって、タイムマシンを作るような気持ちであの場所からレコーディングを始めました。

──“弁天様はスピリチュア”はビートメイキングが印象的です。また、それ以外でも、いくつかの曲はビートミュージック的な色合いが強く、アルバムの印象を規定しているように思います。実際、現在のやくしまるさんの大きな関心事項のひとつがビートミュージックだと言えますか?もしそうであるなら、具体的には、誰のどんな部分に惹かれていますか?

はい、チェスや将棋、囲碁といったゲームにおける人工知能との対局で、人間が自らを歪ませながら生み出そうとする新世界の最善手のように、複雑化した機械によるリズムを超えんとするときの人間のビートの奇妙な揺らぎにはNEW HUMANの片鱗を感じてとても美しく思います。具体的にはマーク・ジュリアナ、マーク・コレンバーグ、クリス・デイヴやリチャード・スペイヴンといった方々に代表されるような新しい言語を持って育ったドラマーたちの『“人間みたいな機械”みたいな人間』『……なのかなんなのかよくわからない』プレイに惹かれます。また、今作では生ドラムからTR-808、人力クラップからBOSSのHand Clapperまで曲によって言語を使い分けています。

──“弁天様はスピリチュア”には「天の声」という言葉が出てきて、『天声ジングル』というタイトルとの関連を感じさせます。実際、『天声ジングル』という言葉はいつ、どのように生まれ、なぜタイトルに選ばれたのでしょうか?

曲を作っているときや、夜明け前の一番暗いときに形作られ、夜明けとともに天の声が降りてくるように。

──“FLASHBACK”の歌詞が象徴的ですが、作品全体から「タイムリープもの」の印象を受け、だからこそ、“弁天様はスピリチュア”で「2014年に閉館した映画館」という具体的な時間と場所を楽曲に閉じ込めた意味があるように思いました。実際、やくしまるさんの中に「タイムリープものとしての『天声ジングル』」というアングルはありますか?

存在しています。前述したように“弁天様はスピリチュア”がタイムマシンを作るように作った曲だったり、“FLASHBACK”は最後の曲でありながらフラッシュバックしていて、ある意味では前も後ろもありません。ループして同じ場所に戻ってきたように見えても、そこはもはやNEW WORLDです。

──もしやくしまるさんがタイムリープできるとしたら、どこに行って何をしますか?

NEW WORLDの先へ。

──日本武道館での自主企画について、お好きな形で予告をお願いします。

武道館を八角形の穴にしたいと思っています。八角形は全方位へ連なる魔方陣です。メビウスの輪であり、方舟であり、どこへでも行ける魔方陣、相対性理論 presents 『八角形』の穴へぜひ落ちてみてください。

相対性理論

Creepy Nutsの”悩む”相談室 第4回

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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)

Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)のラジオ形式お悩み相談室。
読者から毎回寄せられたお悩みを、Creepy Nutsの二人が、人生の先輩としてではなく、地元のツレや後輩、もしくはそれ以下の目線から、主に無責任に、時に親身に、一緒に悩みながら解決します。
ただ、いかんせん我々Creepy Nutsは人生経験が乏しい上に、人間として欠落した部分が非常に多く、必ずしもお悩みを解決に導けるとは限りません。
あくまで“悩む”相談室です。

Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)”悩む”相談室 第4回

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今週のお悩み
★お悩み1
家族でCreepy Nuts(のR-指定)派、鎮座派、KOPERU派と分かれています。Creepy Nuts(のR-指定)派に取り込む方法をおしえてください。(16才 女)
★お悩み2
上京したいです。東京は怖いイメージが強いのですが実際どうなんでしょうか?(19才 女)
★お悩み3
保育園で栄養士として働いていますが子供に全く好かれません!子供がとっても好きなのでもっと仲良くなりたいです。(21才 女)
★お悩み4
中高一貫の女子校で、今まで出会いもなく彼氏がいたこともありません。最近、なかなか寝付けなかったりします。(17才 女)

あなたのお悩み募集!!

Creepy Nutsに悩みを解決して欲しい方!どしどしご投稿下さい!!
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(次回は5月下旬です)

加藤いづみ「サプライズとかを楽しむよりも、“自分はこれです”というものをしっかり見せる」わたしなりの25周年記念コンサート開催。

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加藤いづみ

インタビュー/兼田達矢

──5年前の、20周年のライブに向けてのインタビューでは「スタッフから言われて気がつきました」というようなお話だったんですが、今回の25周年についてはどんな感じで迎えることになりそうですか。

今回も流れとしてはそんな感じなんですが、何年か前に、プロデューサーの高橋研さんが25周年のライブをやったのが、わたしのなかではすごく印象に残ってるんです。周りのアーティストを見渡してもアニバーサリー・ライブというのをいろいろ目にするんですけど、そのなかでも研さんの25周年ライブはわたしのなかに強く残ってて、だから個人的な思いなんですが、25周年は大事にしたいなという感じがあったんですよね。そしたら、たまたま25周年の5月21日が週末だったことでも拍車がかかり、わりと前々から「この日はやりましょう」「はい、わかりました」みたいな感じで話が進んでいったんですよね。

──どんなライブにしようと考えていますか。

研さんの25周年ライブは、研さんがプロデュースした人や、いろいろな形で携わった人たちがいっぱい出て、地方からも研さんのことを応援している媒体の人たちが来てくれたりして、通常のライブとは違う、ちょっとお祝いモードの感じがいいなと思った記憶が、わたしのなかの25周年なんですよね。だから、自分の25周年ライブをやるとなったら、わたしの活動に携わってくれた人たちをいっぱい呼んでお祭りにしたいなと最初は思ってたんです。

──いかにも、アニバーサリー・ライブらしい感じのイメージですね。

それで“あの人も呼びたい、この人も呼びたい”という気持ちがすごく高まって、なんだったら“サプライズもいっぱい仕掛けてほしい!”くらいの感じで、でもマネージャーは気が利かないから(笑)、「普通はサプライズとかやるもんだよ」と、わたしから言ったりしてたんですよ。ところが、“25周年のライブって、そういうのでいいのかな?”とだんだん思い始めてきたんです。

──それは、どうしてなんでしょう?

わたしが最初に思ってたライブのイメージは、どちらかと言うとみんなが用意してくれたところにわたしが行くという感じじゃないですか。でも、自分の音楽人生を振り返った時に、“そういう25周年をわたしは求めているのかな?”と、ここのところ自問自答していて、例えば20周年のライブではいままで出したシングルの曲を全部やったんですね。つまり、アニバーサリーのライブというのは、それまでわたしがイメージしていた“わたし、がんばった”、“わたし、ありがとう”というライブではなくて、周りの人にすごく感謝しなきゃいけないんじゃないかなとすごく思ったんですよ。自分の歩んできた道を、もちろん20周年のときとは違った形になるとは思うんですけど、しっかり見せるライブというのが、いままで応援してきてくれたファンのみなさんやスタッフの人たちに対して大事なんじゃないかと思うし、「わたしはこの歌をこんなに大事に歌ってます」というのを、あるいは「あの時にはこんな気持ちで歌っていた自分がいまはこんなふうな気持ちで歌ってます」というのを今のベストの形で伝えるのが、わたしなりの25周年なんじゃないかなと、自分のなかでは気持ちが変わりつつあるんですよね。

──去年発表したアルバム『MUSIC』について、“自分はこれだ”という歌い方に確信が持てて、とても納得度の高い仕上がりになったと話されていましたが、そういう作品を作れたことと、自分の歩んできた道をしっかり見せるライブに気持ちが向かっていることはつながっているんじゃないですか。

わたしはこれまでにいろんなことをやってきたし、これからもやりたいと思ってて、それも自分ではあるんだけど、でも自分にとってのいちばんド真ん中のことというのがあるんですよね。そのド真ん中のことじゃないことをたくさんやっていると、自分の体のバランスが少しおかしくなってくることもあるように思うんですけど、『MUSIC』というアルバムを作った時に、“自分のアルバムでこれってものがあって、これっていうライブがあれば、他は何をやってもいいんだな”と、すごく思いました。吹っ切れた感じがしたというか。それに、わたしはいままで音楽の世界しか知らなかったけれども、子供に関わる世界とかも見てきて、いろんな人がいるなかでも結局は自分というものをしっかり持って、「わたしはこれなんです」ということをやっておけば、自分の気持ちも揺るがないし、それが生きてるということなのかなと最近すごく思うんです。だから、音楽だけの話じゃなくて、自分としてどう生きていきたいかと置き換えて考えてみたときに、サプライズとかを楽しむよりも、「自分はこれです」というものをしっかり見せるライブにするほうが節目なのかなとふと思ったんじゃないかなあ。

──ちなみに、子どもを育てることが自分の生活の主要な部分を占めるようになってから、音楽との向き合い方や距離感に変化はありますか。

24時間全部を自分のためだけに使えて、アルバムとライブのことだけしか考えていなかった日々はやっぱり懐かしいですよ。思い出すと、キューンとします(笑)。ただ逆に、その24時間全部を音楽に使えていた時期はいまほどライブを楽しみにしていたかというと、ちょっとわからないですね。昔の自分の生活のなかでは、アルバムを作ってライブというサイクルが当たり前だったし、いつも目指すところにアルバム作りとライブがありましたけど、いまはライブという目指すところがちょっと遠いところにあったりするから、そこに向けてのエネルギーの溜め方は半端じゃないというか。そういう感じはします。それから、音楽を聴いてる時の意識は、新しいものを仕入れるというよりは自分が好きだったものを確認するような感覚が強いようにも思いますね。

──そういうふうな心持ちの加藤さんが今、例えば20代の頃に作った曲を歌う時にはどんなことを思って歌うんでしょうか。

それは曲によっていろいろだと思うんですが、例えば「好きになってよかった」はいままで恋愛の歌としてずっと表現してきたんですけど、そういう思いとは違う気持ちで歌ってしまうというか、どうしても自分が歩んでいく人生みたいなところにおける表現になってしまうような気がしてるんです。それに、根本の気持ちは変わっていないけれど見ている景色が違う、ということもあると思いますね。“あの頃のわたしたちはもういないんだな”って思っちゃったりしますけど、でも誰でもそういう気持ちを抱えながら生きてるわけじゃないですか。それは20代の頃にはまったく思いもしなかった感情だけど、今はそういう感情をすごく歌いたいんですよね。立場は違っても、仕事はいろいろでも、きっとみんながこんなことを思いながら生きてるんだろうなあって思うから、いままでは恋愛のこととして歌ってたことのなかにこういう思いも混ぜながら今後歌っていくことが、30年、35年とわたしがキャリアを重ねていくことの使命みたいなことなんだろうなあと思っています。

──そのように音楽に込める思いに変化が生まれていることは、最新作の『MUSIC』が明るくてハッピーな印象のアルバムだったことと関係がありますか。

娘に読み聞かせるお話のなかで「北風と太陽」というお話がわたしはすごく好きで、それは“人の心を動かすのはこういうことなんだよな”と思うんですよね。それは娘に接する仕方も同じ話で、何か良くないことをした時に強く叱りつけるよりもゆっくりと温かく話しかけると、娘も本当に思ってることを話してくれたりするっていう。それからユーミンの「悲しいほどお天気」じゃないですけど、すごくいいお天気の日のほうがすっごい悲しかったことを思い出したりするじゃないですか。『MUSIC』の明るくてハッピーな感じというのは、わたしのなかではそれに通じてて、明るく包むことによっていろんなことが蘇ってくるっていうことがあるだろうなあと思うんです。嫌なことがある時ほど、自分が笑顔でいようと思ったりするのも同じような心の作用なんじゃないかと思うんですけど。結局は、心の中の“ウッ”と疼くような部分を歌いたいという気持ちは変わらないんです。痛いところに触りたい、と。ただ、それは痛くさせたいわけではなくて(笑)、そっと撫でてあげられるような曲であればいいなあっていうことなんですよね。

──加藤さんの音楽を受け取る人の心の中の疼く部分に触れる手法が、北風型から太陽型に変わってきているということですか。

それはみんな、その両方をきっと持ち合わせてると思うんですよ。心の中の度合いはそれぞれだろうけど。だから、わたしもこれまでは北風型というか、「泣きなさいよぉ」っていう感じで(笑)、歌ってることが多かったかもしれないけど、人の心を動かすのはそのやり方だけじゃないと思ってるということかもしれないですね。もうひとつは、単純に音楽で楽しいことができたらいいねという気持ちもあると思いますけど。

──そういう加藤さんの現在を伝えるのに、25周年ライブはどういうセット・リストにしたいと今の時点では考えますか。

シングルという枠で選ぶかどうかはともかく、自分にとって“この曲の時はこうだった”ということを1曲1曲語れるような曲をピックアップしたいなとは思いますね。その結果として、例えばアルバムの6曲めみたいな感じの曲ばかりというようなことになるかもしれないですけど(笑)、それでも自分のなかで節目になった曲だなと思うものはきちんと織り混ぜたいなと思います。

──25周年記念ライブの後にはアコースティック・ツアーが決定しています。

アコースティック・ツアーはずっと前からやろうと言ってて、だから本当はというか、もっとたくさんやりたいなとは思っていたのですが、でもスケジュール的な事情もあり、とりあえず6月の毎週末に凝縮してまずやってみましょうっていう。だから、この続編はまたやりますから、お楽しみにという感じなんですけど。「風の街へ、夏」ということは「風の街へ、秋」があったり「風の街へ、冬」があったりということですよね(笑)。

──こちらは、どんなセット・リストになりそうですか。

このツアーのステージは、ツアーと言いながら、内容は毎回違うだろうし、リクエスト・コーナーがあったり、研さんが歌い始めたりっていうこともあると思います。なにせ二人だから、臨機応変にどうとでもやれるんで。すっごい自由なライブになると思います。

──では、これまでに何度も加藤さんのライブを体験した人にとっても、ひと味違う楽しみを感じられるライブになりそうですね。

そう思います。せひ、楽しみにしててください。

 

■加藤いづみからコメント動画が到着!

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